自然共生サイトNatural symbiosis site

アファンの森北エリアは、当財団創設者である故C.W.ニコルが1986年から放置され多様性が失われた里山を買取り、生物多様性の回復を目指して再生活動を続け、今では、絶滅の恐れのある動植物65種が確認されているネイチャーポジティブを38年前から実践している森です。2024年10月、環境省より長きに亘り生物多様性の価値を最大限配慮した森づくりとモニタリングに合わせて維持管理していることに評価をいただき認定されました。

北エリア

荒廃した森

放置され荒廃していた森を当財団が買い取り、1986年から森の整備が進められた。

えびね

環境省「自然共生サイト」認定

今までに絶滅が危惧される動植物約65種以上が確認されるなど生物多様性の回復がみられる。2024年10月に環境省より「自然共生サイト」に認定。

南エリア

生物多様性の回復が必要なエリア

2009年に当財団がトラストにより土地を取得し、整備を進めている生物多様性の回復が必要なエリア。

かつての薪炭林

かつては薪炭林として利用されていたが、その後放置されことで荒廃が進み、つる植物が繁茂やヤブが濃くなり、多くの動植物が生息・生育しにくい環境となっている。

ネイチャーポジティブを加速

地球レベルの課題に取り組むために

 ネイチャーポジティブを加速するためアファンの森でできることタイアップ企業の森づくりを推進しています。

 近年、気候変動の影響が顕著となる中、世界的に野生生物の減少スピードは深刻な状況となっています。2021年に開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)において、 二酸化炭素の削減だけでなく、生物多様性の損失を止め、反転させ回復軌道に乗せるための行動(ネイチャーポジティブ)をとらなければ、持続可能な未来は保証されないと言及されました。

 具体的な対策として、生物多様性の観点から2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に回復・保全する「30by30目標」が定められました。公的な保護地域以外で生物多様性保全に資する地域(OECM:Other Effective area-based Conservation Measures)の設定・管理を通して目標を達成していくことが国際的な取り組みとなっています。

 日本でもネイチャーポジティブの実現、30by30目標の達成に向けて、国立公園などの保護地域の拡張と管理の質の向上だけでなく、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を『自然共生サイト』として国が認定し、「OECM」として位置付けられることになりました。

アファンの森からできると

 「30by30目標」の2030年まであと5年。生物多様性の回復を38年かけて実践している当財団の北エリアは、環境省より「自然共生サイト」として認定され、[OECM]に国際登録され30by30の一助となりました。

 当財団が所有するまだ手入れが及んでいない南エリア約18haの多様性回復を加速させるために、企業とのタイアップを呼びかけたところ、オフィシャルスポンサーである3社が共同の森づくりに賛同され、合わせて約5.2haの森は着手することができました。あと約12.8haの森をご一緒にネイチャーポジティブを実践してくださるパートナー企業を募集しています。

ネイチャーポジティブを実践するために企業の森として

30by30 実現に向け、賛同企業を募集

 2023年11月にひかり味噌株式会社と協定を結び南エリア約1.7haを「 Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso」と名付け森づくを進めています。

 2024年6月に北エリアのさら北側の土地約1.2haをエルセラーン化粧品株式会社と協定を締結。「Afan エルセラーンの森」と名付け森づくりがスタートしました。

 2024年10月にKPPグループホールディングス株式会社と協定を締結。南エリア約3.5haを「Afan KPPの森」と名付け森づくりがスタートしました。

 南エリアの約13haの森の生物多様性の回復をご一緒に取り組んでいただける企業を募集しています。目安として1ha〜を御社の森として、その森を自社林のように位置付けネイチャーポジティブを実践する保全活動を当財団と共に行うものです。ネーミングライツ料や保全費用をご負担いただき、社員も参加して保全活動や生物調査などを共に行い、活動内容を発信することができます。

 30by30 目標に向けて、小さな一歩かもしれませんがその1歩が地球の未来を左右することにつながるかもしれません。ご一緒に歩んでいただける企業のご担当の皆様ご連絡お待ちしております。