【財団の活動】企業新人研修

心の再生

長いゴールデンウィークの半ばである5月2日、2007年度よりご支援いただいている株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の方々がいらっしゃいました。

 

森の番人松木のお出迎え今回は、昨年に引き続き「DeNA新卒新入社員研修」の一環として、今年DeNAへ入社した新卒新入社員のうち有志の方々14名と人事担当者の方が訪問されました。

自身が所属した会社の社会貢献活動の現場を知ること、コミュニケーション力向上を意図した活動です。

 

黒姫駅に集合し、数台の車に分乗して移動しましたが、参加者の皆さんはエネルギーが高く、臆することなく表現するなぁと感じました。

オフィスで育った実生苗を、アファンの森に植え戻しました。森に到着し、アファンの森の概要をお伝えした後、まず植樹です。

 

実は、昨年の新人研修の際、実生のコナラを持ち帰り東京のオフィスで育てていただいておりました。わすが10cm前後で牛乳パックに入れて持ち帰った苗木は、オフィスで50cm程に育ち、すでに青々とした葉をつけていました。

晴れて里帰りした苗木は、今年の新人の手で昨年までにヤブ刈りをしていただいていた場所へ植えられました。

都会育ちの苗木。今後の生長が楽しみです。この「都会育ち」の苗木の生長は楽しみです。

 

そして、ヤブ刈り作業に取り組んでいただきました。

田舎育ちで自然が好きだという人もいれば、これまであまり自然とは親しんでこなかった人もおりましたが、皆さん一生懸命に作業していただきました。

   

 

次世代が育っているのが「森」です。ティピーの裏で地元の食材を使ったお弁当を食べ、午後はアファンの森を松木の案内で見ていただきました。

午前中の作業がこんな森になるための一歩であることを肌で感じてもらいつつ、長期的な視点に立っていること、次世代が育っているのが森であること、放置せず林床に光が届くよう手を入れる意味、など企業と共通する話がいくつもでてきました。

一方で、タラの芽など森の恵をむじゃきに喜んでいるシーンも見られました。

 

 

作業で汗と一緒に都会の垢を落とし、森の豊かさを肌で感じて身も心も緩んで開いた後、自分と向き合う時間としてアートセラピーを実施しました。

心の森プロジェクトでも実施しているもので、パートナーを決め、画用紙にクレパスで絵を描き、描いた絵を見せ、周りの人はその絵を見て感じたこと伝えあう、という時間です。

 

「何を得たいですか?」心の森プロジェクトでも来ていただいている講師からの問いかけ。

参加者の皆さんには戸惑い、反発、素直、不安、さまざまな反応が見られます。それでも、皆さん表現いただき、コミュニケーションが始まりました。

二つのアイのについて、観念、アートセラピーなどの分かち合いがあり進んでいきます。

ペアになった参加者の皆さんは、画用紙にクレヨンを走らせます。描き始めると皆さん集中していたように感じました。

そして、それぞれが描いたものを全員に見せます。判断せず、頭で理屈を考えるのではなく、感じたことをそのまま表現して伝える、シンプルにそれを繰り返しました。描かれた絵はその人そのもの、エネルギーの高い人、かわいらしい人、視野が広い人、芯の強さを感じる人、…。

伝え合ううちに全体の雰囲気は楽しく、誰もが開いているように感じました。とかく、このような場面になると照れや恥ずかしさなど、さまざま反応により自分を少し閉ざしてしまうこともありますが、昨年も感じたことですが、皆さんはとてもフランクでごまかすことなく表現していたように感じました。

 

 

森の恵みをほおばる。この時期だからこその特権です。最後に、散策で採った山菜の天ぷらに手を伸ばしてもらい、お腹も満たしていただいて今回の研修を終わりにしました。

今年も、あっという間に完食でした。この時期ならではの森の恵みは、やはりおいしいと感じていただけたようです。

 

 

 

 

  

日常生活の中で、感じたことを伝え合う機会を皆さんはお持ちでしょうか?

「豊かな森」という無条件にその人を受容してくれる雰囲気のなか、内面に抱えていることを表現することで一歩レベルアップして日常に戻る、そんな場がアファンの森では提供できます。

「企業は人なり」あまりにも有名な言葉ですが、その人の可能性を、本来の姿、個性を表面に出していただける、そんなお手伝いができるようです。

 
株式会社ディー・エヌ・エーのHPでも活動の様子が紹介されています。
http://www.dena.jp/company/afan090502.html

(事務局 河西) 

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