信濃町は今日も一日雪でした。
事務所の前の道端は30cmほども雪が積もり、除雪車がはしっています。
さて、きのう森を歩いたときに見た黒いかたまりの話の続きですが...
動物であることは間違いないので、刺激しないように静かに近寄って見ました。
よく見ると2頭います。
高さ50cmほどの苗木の傍らで、1頭は腹ばいになり雪を掘って土の中を物色している様子。
体じゅう雪まみれです。
「ブホッ、ブホッ」
「ブシュッ、ブシュッ」
大きな鼻音があたりに響いています。
イノシシです。
そう言えば河西さんが前の日に見かけたとこのブログに書いていました。
私も1週間ほど前に森の中を歩いているときに彼らに遭遇していました。
動物の隠れ場所として刈らずに残している笹薮が近くにあり、そこへ私が入っていった時
2頭のイノシシが驚いた様子で足元から飛ぶように逃げていきました。
昼寝でもしていたのでしょう。
今回は脅かさないようにしてカメラを向けてみました。
体長70~80cmくらい。まだ大人ではなさそうです。
私にはまだ気づいていません。
歩くたびに雪を踏みしめる音がします。
1頭がこちらを何度か見ましたが、相変わらず土の中の食べ物探しに夢中です。
今度は彼らにわかるように声を出してみました。
1頭が駆け出しましたが、もう1頭はまったく関係ないといった様子。
まもなく駆け出した1頭が戻ってきました。
「うーん、???」
もう少し近づき彼らの行動を観察しました。
しばらくして漸く「なんだ?」といった様子で私のほうをまじまじと見つめ...
2頭そろってかけっこするように仲良く去っていきました。
彼らが鼻で掘り返していたところを見てみると...
特に深く掘り返しているわけでもありません。
いったいここに何があったのでしょうか?
近くにあるコナラの下に落ちたドングリも食べていたようです。
走り去ったあとに残った足跡がきれいに並んでしました。
たぶん仲良しきょうだいなんでしょうね。
(事務局 堤)