アファンの森とその周辺のさまざまな森を、鳥たちがどのように利用しているのかを調べています。
調査区は、アファンの森の北エリア、南エリアに加え、アファンの森との違いを見るために、隣接する国有林、スギ林、アファンの森から少し離れた場所にある放置林の5か所を調べています。
2023年度の調査では、
総確認種数 アファンの森 北エリア49種、南エリア48種、国有林38種、南エリア37種、放置林52種でした。
鳥の種類や数だけで分析するだけではなく、森をいつ利用するか(留鳥、夏鳥、冬鳥、旅鳥にタイプに分け)、また、好んで採餌する場所のちがい(地表近く、樹木の幹や樹皮、枝や葉、木々の空間、池や川などの水面、林の上)を踏まえ、森の環境と鳥の生息状況を様々な角度で分析しています。
人の施業による植生の変化は生きものにとって生息場所を決定づけるものとなります。鳥も例外ではありません。生息数の調査結果の変遷を見ますと、彼らはとても敏感に環境に影響を受けていることがわかります。改めて森林施業の責任は大きいと感じます。