未来からやってきた森 The Forest from the Future

自然はすべてつながっている。

自然とともに生きることは、不思議とともに生きることです。

生物のすることにはすべて意味があります。

自然はすべてつながっています。

山が豊かになれば海が豊かになり、海が美しければ山も美しい。

一つの生命が絶滅すれば、それによって何種類、何十種類の生物が絶滅していく。

あらゆる生物はつながっており、人間もその一部でしかないのです。

今、このアニメを作る意味がある。

ここ数年、温暖化による気候の変動は、われわれの予測以上に加速し、世界中で自然災害が多発しています。

WWFの発表では、ここ40年の間で、地球上の野生生物の数が約60%減ってしまったそうです。ヨーロッパでは虫の約80%が減りました。このままだと30年後には30億人の難民が出ると言われています。

このアニメは、自然再生の重要さを伝えるだけでなく、人間にとって自然と共に生きる「道標」でありたいと願っています。ニコルは100年後の森を頭に描いて森づくりをしてきましたが、残念ながら2020年に79歳で亡くなりました。森の未来は見ることはできませんが、アニメーションなら描くことができます。100年後の森をできるだけリアルな姿で描き出し、ニコルの想いを世界中の人へ届けたいと考えております。

自然の専門家の監修によって、それぞれの樹種や草本植物の特徴と生態系のバランスを考慮し、できるだけ現実に近づけた100年後の森の姿を描き出します。木々の成長は遅く、人間はそれを実感することはできません。

しかし、このミラクルな映像を目にしたら、人々は家の隣にある公園や近くの雑木林の100年後の姿を想像するようになると思います。未来を信じることの大切さに気がつくと思います。

この甦ったアファンの森は、気候変動の影響がますます大きくなり、自然環境の重要さを再認識する必要がある今日、日本のみならず世界の人々にとって、自然再生の大切さを知る重要な場所になると確信しています。

このアニメを実現化するにあたり、たくさんの方からご支援を賜りました。心より厚く御礼を申し上げます。