大震災5年目を迎えて

震災復興

 東日本大震災から5年が経ちました。改めて犠牲になられた全ての方々へ心より哀悼の意を表します。また最愛のご家族やご親戚、ご友人を亡くされたご遺族の皆様のお気持ちを思うと哀惜の念に堪えません。

 アファンの森財団では、震災直後より宮城県東松島市のみなさんをアファンの森へご招待させていただいたのをご縁に、震災復興プロジェクトとして、森の学校づくりのお手伝いをさせていただくという素晴らしい機会を頂きました。

 津波により壊滅的な被害にあった小学校を高台に再建するにあたり、学校予定地に隣接する森を「復興の森」と名付け、地域の方と森を甦らせるための活動をはじめました。高台造成工事に伴う学校建設は最短6年とされるなか、子どもたちに森の学校のシンボルとなるツリーハウスや海を臨む展望デッキ、そして森と対話するサウンドシェルターなど森の教室をつくり、森や池、田んぼを活用した森の授業も仮設校舎に学ぶ子ども達に提供してまいりました。

 心を1つにした多くのスポンサー企業、個人のみなさまのご寄付やご協力により実現することができています。

 震災の年、仮設の校舎に入学した子ども達が、6年間仮設の校舎で過ごすことにないよう、2017年1月に森の学校供用開始に向けて、東松島市教育委員会と連携をとりながら現在急ピッチで校舎の建設と森づくりに励んでいます。

 アファンの森財団の活動の基盤である「豊かな森の再生」と、豊かな森は人の心も豊かにする「心の再生」の2つの活動が実を結び、被災地から日本初の”森の学校を創る”という大きな希望へと繋がりました。

 幾度となく通わせて頂くうちに、気がつけば、私達の方が沢山の希望と勇気を頂いていました。

 『被災地から、日本の希望をつくる。』そんな思いで、地域の方々と活動をつづけています。やがて森の学校で学んだ子ども達の描いた夢が、実現できる日本になるように、これからも歩み続けて参ります。

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