2020年1月、東松島市立宮野森小学校の総合学習で今年度も国際紙パルプ商事株式会社様のご協力のもと和紙工芸作家のロギール氏をお招きして紙すき授業を実施しました。
授業の中で取り組ませてもらうようになり今年は3年目になり、毎年恒例になりつつあります。
12月には、復興の森の一部に植えてあるコウゾ、ミツマタを児童たち自ら刈り取り、それを原料にして色々なものを漉きこんで自分だけの和紙の作品作りです。
漉きこむ素材には、復興の森の植物や宮戸の海から調達した海藻や貝殻を使用して、地域の特色を活かした紙になります。
小学生になる前に保育所で紙すき体験をしたことがある児童もいましたが、その時は漉く作業だけだったそうです。
でも、今回は繊維をほぐす叩解(こうかい)の作業から、水に溶かして、枠に流し込むまでの作業も体験してもらい、紙になるまでの過程も学んでもらいました。
デザインは自由。一人一人の個性が光っていました。
最後にみんなの作品を並べてそれぞれどんな仕上がりになったのがお互いに見せ合いました。
「身近で刈り取った木からこんな紙ができるとは思わなかった」、「もっと和紙を勉強して自分で紙を作ってみたい」という感想が聞かれました。
和紙漉きを通して、子どもたちの自由な発想を引き出し、創造性豊かな感情が育まれているように思います。