12月13日ビーチクリーンと野鳥観察会を実施しました。
※本活動は未来につなぐふるさと基金の助成を受けて実施しております。
今回は東松島市内でクリーン活動をされている地域団体H×imagine(ひまじん)さんとのコラボで野蒜海岸のクリーン活動を実施しました。
野蒜海岸の砂浜にはハマヒルガオやハマニンニク、ハマエンドウなど“ハマ”と言う冠が付く植物がたくさん見られます。風や波の影響で絶えず砂が動く環境でありながら、そこに適応した生きものたちです。浸食、堆積を繰り返す不安定な砂浜のような条件は人が利用する上では不便なために護岸がされがち。でも砂浜が無くなると消えてしまう生きものたちもいるのです。そんな場所にいろんな生きものが生きている事にも目を向けて欲しい。そんな清掃でもあります。
1時間ほどですが、たくさんのゴミを回収できました。
ビーチクリーンの後は、野蒜海岸や近くの洲崎湿地を利用する鳥たちを観察しました。
東日本大震災の後、まだ瓦礫が残るこの地をニコルが訪れた際に、多くの水鳥たちが泳ぎ回り、ミサゴが狩りをする光景に、この湿地を整備して追悼の意を込めて記念公園にしたらどうかと提案しました。
まだ復興工事のさなかですが、ニコルが素晴らしと言った湿地の再生に向けて少しずつ動いています。
冬、洲崎湿地では多いときには数千羽の水鳥が見られることもあります。
この日もオナガガモ、マガモ、ミコアイサ、ハシビロガモなどたくさんのカモ類に加え、猛禽のオオタカ、ノスリ、チュウヒ、ミサゴなどが見られました。小雪が降るほど寒くて長時間は観察できない中でも、猛禽が6種類、カモ類も13種類以上も確認できまし、オオタカとノスリが隣同士で枝にとまるなど珍しい光景も見られました。
最後に感想を聞くと「市内に住んでいるが、こんなにもたくさんの鳥が東松島にいることを初めて知った」という声がちらほら聞かれました。
ふるさとの自然を知っていただく良い機会になったように思います。
たくさんの鳥たちが集うこの湿地の環境を守っていきながら、これからも大事にしていきたいですね。