【財団の活動】会員見学会 8月
普及交流森を流れる空気が秋めいてきているアファンの森では、23日(日)会員見学会を行いました。
急きょご都合が悪くなった方などがいらっしゃいましたが、午前午後合わせて24人の方にお越しいただきました。
東京、神奈川、埼玉、茨城、そして兵庫からお越しいただいて、今のアファンの森の様子を体感いただきました。
アファンの森そのものの様子を、肌身で感じてわかっていただくことを大事にしているので、現場で携わっている松木と共に散策、というスタイルで行っています。
その松木が、「昨日の見学会はおもしろかったなぁ」と翌日言っていました。
松木流の表現だと「会員さんをからかえたから」ということなのですが、
つまりは来ていただいた皆さんが反応が良くて、いろいろと松木に尋ねながらの散策だった、ということなんです。(ご参加いただいた皆様、お気を悪くされないでください。。。)
始めていらした方が大半でしたが、松木や事務局の説明に「へ~」と言って終わるのではなく、「じゃぁこれは?」などとやり取りがある今回でした。分かろうとしていただいている感じがして、松木はもちろん事務局としてもうれしく感じました。
ナラの木のがある地面にたくさん落ちていました。
まだ若いドングリと葉がついた状態でいくつも落ちています。なんでこんなことになっているのか?という問いかけに
・木がもういらないから、と自ら落とした
・風や雨などで落ちてしまった
・何か虫の仕業なんじゃない
・・・
といろいろと会員さんからの答えが返ってきます。
これ、おそらく「ハイイロチョッキリ」という昆虫の仕業です。
まだ青いドングリの帽子の部分(殻斗)の上から小さな穴が開けられていて、その奥まで続く穴に卵が産みつけられているんです。
ドングリの中で卵からかえった幼虫は、その中身を食べてから外に出て、土の中で越冬し、翌年の夏に成虫になって出てくるようです。
話はここで終わらず、
なんで落とす必要があるのか?
落とすんだったらドングリだけでもいいじゃないか?
去年はあまり落ちていなかったのに今年こんなに落ちているのはなんで?
増えてしまって、森づくりに影響しないの?
・・・
こんな話がありながらの、散策でした。
毎回、少しづつ雰囲気は違いますが、会員さまの見学会ではアファンの森財団の根幹である「アファンの森の様子」を実際に手を下している松木と一緒に味わっていただくことを大事にしています。
(事務局 河西)