【財団の活動】会員見学会 10月
普及交流森を流れる空気もずいぶん肌寒くなった10月18日(日)、会員見学会を実施しました。
アファンの森を第一線で手を下してきた松木の案内(視線)で森を味わっていただく機会です。
松木自身もアファンの森の大事な生き物の一つで、絶滅危惧種でもあるので。。。
午前と午後合わせて26人の会員さんとそのお連れの方がお越しくださいました。長野や新潟の方もいれば、東京や千葉、神奈川、埼玉、茨城、そして遠くは愛媛や北海道の方も!ありがたいことです。
朝はずいぶん霧がかかっていたのですが、みなさんが集まるころには晴れて、比較的暖かいスタートでした。
今日は、やはり 「きのこ」 の話題が多く出ました。
そうなると、「食えるか」「食えないか」「毒か」という切り口になるわけでして、、、。
臭い匂いがしても「うまいよ」というのもあれば、見た目がきれいなキノコも「そりゃ駄目だ、食えない!」と、なります。
食べられるかどうか、という視点は「森の恵み」としては大事なことの一つです。
これが松木流。
「きれいだねぇ」なんて甘っちょろいことは言ってられないのです。
「食べられないけど、きれいじゃない」と会員さん。
「きれいったって、食えないんだもんなぁ」と松木。
「いいじゃない、素敵よ」と会員さん。
こんなやり取りをしながら、散策は進みます。
自然と親しんでいる方も多くいらっしゃったので、こんなやり取りが楽しめている様子でした。
途中からずいぶん雲に覆われて肌寒くなり、午後のスタートの時には雨がぱらついていました。
そして、途中に強い雨がザーっと。
スギの木の下で少し雨宿りしながら、雨音にしばし耳を傾ける時間になりました。
団十郎さんをゲストに招いたテレビを見ていただいたかたも多く、番組内で話題になっていた湧水や、マイナスイオンのことなど実際の現場で体験いただいたり、
匂う木をかいでもらったり、サンショウの実で舌がしびれたり、それでもナメコ汁やかぼちゃを味わっていただいたり、
今、アファンの森で起こっていることを肌で感じていただけたのではないかと思います。
養老孟司さんが 「生物多様性は、概念ではなく”感覚”で分かることが大事」と言っていました。
松木のハイトーンボイスを含めて、アファンの森を感じていただけたのではないかと思う今回でした。
会員の方々には日頃よりご支援いただきまして、改めて感謝申し上げます。
ご支援が注ぎ込まれているアファンの森を「体感」しに、またおいでください。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
(事務局 河西)