
2023年9月16日、高知県室戸市にて「C.W.ニコル追悼鯨舟競漕大会」が開催され、理事長の森田いづみが開会式の挨拶とニコル杯のプレゼンターとして出席しました。
ニコルは、文藝春秋社から出版した幕末の鯨とりを主人公にした時代小説「勇魚」がご縁となり、捕鯨で有名なこの室戸市にある「キラメッセ室戸鯨館」で長年に渡り名誉館長を務めました。
ニコルは、古式捕鯨の花形である「勢子舟(せこぶね)」(鯨を仕留めるもり撃ちが乗る舟)のことを「人類の手漕ぎ舟の中で最も速く、そのスマートな姿と描かれた模様は世界で最も美しい舟である」と言っていました。
その勢子舟レースが1988年から開催されることが決まり、優秀なチームに送られる「ニコル杯」も創設されました。そして今年、コロナ禍以来4年ぶりに亡きニコルの功績を称えた「C.W.ニコル追悼鯨舟競漕大会」が開催され、13チーム250人が熱い戦いを繰り広げ、たくさんの市民が歓声を送っていました。
※写真は、600mの湾内を往復するレースの出発点で号砲を待つ勢子舟