『ウェールズ、いろとりどり』 その8 ~ファイナルワーク~

国際交流

3月になり、再びウェールズ・アファン森林公園に来て半月が経ちました。

まだ時折氷点下に下がることもありますが、一雨ごとに山の色が少しずつ「春の彩り」に衣替えをしている、そんなウェールズを楽しんでいます。 

 

図鑑に掲載する絵(ファイナルワーク)前回の滞在(10~11月)ではフィールドスケッチのみに専念していましたが、今回はフィールドスケッチにくわえ、実際に図鑑に掲載する絵(ファイナルワーク)を描くことも平行作業しています(写真)。

 

日中は鳥たちの観察のために歩き、夜にファイナルワークに取りかかるため、一日が48時間あっても足りないような日々です。

3月いっぱいで留鳥と冬鳥を描き上げていれば、夏鳥の観察がゆっくりできるだろうという目論見からですが、リストアップしたらかなりの数になっていて、本当に終わるだろうかと今から不安もよぎります(苦笑)。

 

ウェールズのアファン森林公園レンジャーやボランティアの人たちにも図鑑用の絵を確認してもらっています。

今までのスケッチ画を含め、好評をいただいていますが、「君の絵のよさはスケッチ画だということを忘れないでね」と、うれしい言葉をくわえてくださる方が多いのが、多少の無理もできる活力になっています。

 

毎晩、正直眠い目をこすりながらの作業です。

ふと時計を見ると、深夜1-2時であることもしばしばですが、充実感から寝床のシュラフに潜ったときの疲れも心地よいものです。

 

 

皆さんのお手元に届く「一冊の図鑑」になるまではまだ当分かかって申し訳ないのですが、一枚一枚気持ちを込めて作成中です!

 

(ヒヨ吉)

 

…………..

ヒヨ吉さん

現在、東京で仕事をする傍ら、アファンの野鳥調査に携わっていただいています。
小学生の頃から野鳥を観察していて、野鳥歴(?)は20年以上。
ニコルの手がけた専門学校の卒業生でもあります。
これまで調査や環境教育などに参画しつつ、野鳥のイラストも描かれていて、
2000年からは英国に留学し、日本では学ぶ場がない「野生生物画」を学んで2003年に帰国。
日本でもイラスト提供や個展など開かれています。
ヒヨドリが大好きなので「ヒヨ吉」。
現在、日英で楽しめる「鳥の本」を製作するために、ウェールズのアファンの森へ出張中。

 

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