『ウェールズ、いろとりどり』 その14 ~ウッドペッカーズのみなさんと~
国際交流普段は山の中で暮らしている私ですが、時々日本人の方にもお会いする機会があります。
ウェールズ・アファンがニコルさんの黒姫・アファンと姉妹森を締結したときから活動が始まった「ウッドペッカーズ(日本語でキツツキを意味します)」という日本人のボランティアのグループの皆さんです。
年に何度か森での作業などを手伝いに週末にやってきます。
昨年11月の活動に私もご一緒させていただいたとき、このグループをまとめておられるCELT21のクリスチャンさんと奥様の奈都世さんから、「ぜひ鳥の描き方をウッドペッカーズの方にレクチャーしていただけますか?」とお願いをされ、ようやく準備の整った3月のある日に、鳥の描き方を伝えるために山を下ってウェールズの首都・カーディフへ行ってきました。
久々の都会は、物と人にあふれていて、驚きの連続でした。
たまには街もいいですね。
焼肉のレストランを貸し切っての会場で、まず鳥を描く上で、“鳥らしさ”についてちょっとだけ画像を使ってお話させていただいた後(写真01)、こちらで人気のあるロビン(和名はヨーロッパコマドリ)という鳥を題材にさっそく描いてもらいました。
(写真01 : ルイス サール 奈都世さん提供)
子供達がダイナミックに絵を描いていく様子にはびっくりしました(写真02)。もちろん、大人も鳥の形をしっかりマスターされていて(写真03)、皆さんの飲み込みの早さには、ただただ驚くばかりでした。
(写真02 : ルイス サール 奈都世さん提供) (写真03 : ルイス サール 奈都世さん提供)
将来、ひょっとしたらすごいアーティストがこのウッドペーッカーズから生まれるかもしれない…
そんな予感さえさせる、すてきな時間でした。
ウッドペッカーズにいらした方の中には、日本にご帰国されている方もいるので、この場におられなかったその方々とも、いつか黒姫のアファンでも会えたら、うれしいなぁと思いました。
このような機会を与えてくださったクリスチャンさんと奈都世さん、本当にありがとうございました。
(本当はもっと早くにこの記事をアップする予定でしたが、日本の状況についてウェールズ・アファンの人々に関する文章を先に読んでいただきたく、掲載を延ばしておりました。ご了承ください)
(ヒヨ吉)
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ヒヨ吉さん
現在、東京で仕事をする傍ら、アファンの野鳥調査に携わっていただいています。
小学生の頃から野鳥を観察していて、野鳥歴(?)は20年以上。
ニコルの手がけた専門学校の卒業生でもあります。
これまで調査や環境教育などに参画しつつ、野鳥のイラストも描かれていて、
2000年からは英国に留学し、日本では学ぶ場がない「野生生物画」を学んで2003年に帰国。
日本でもイラスト提供や個展など開かれています。
ヒヨドリが大好きなので「ヒヨ吉」。
現在、日英で楽しめる「鳥の本」を製作するために、ウェールズのアファンの森へ出張中。