【森の様子】ほのかに甘い
お知らせ皆様、先日に放送された「アファンの森の物語」は、ご覧いただけましたでしょうか?
松木小屋周辺の雪もだいぶ解けてきています。
松木小屋の煙突からは煙が出ています。
つまり、松木がどこかで作業をしている、ということです。
でも、軽トラックが見当たらないので、少し離れたところにいるのでしょう。
用事もあったので、松木小屋の扉を何気なく開けると、熱気が押し寄せてきました。
同時に、ほのかに甘い香りも。
薪ストーブにいつもの大鍋がかけられています。
(見学会等でいらっしゃった方にはおなじみの鍋ですね。)
鍋を満たしていたのは、少し色のついた液体なんですが、何だかお分かりになりますか?
これ、樹液です。
樹種はイタヤカエデ。
そう、和製のメイプルシロップを作ろうとしているわけです。
採取した樹液を大なべで煮詰めているんですね。
メイプルシロップはカナダ産のものが多く、サトウカエデの樹液を煮詰めたものです。
17世紀から利用されていた天然の甘味料で、当時は大事な栄養源だったそうです。
日本の森に育っているカエデの仲間からもシロップがとれます。
「森の恵み」の一つです。
(事務局 河西)