経験と知識のなせるワザ

森の再生

5月にアファンの森にあるスギの木を数本伐り出しました。
もちろん伐採したスギの幹は使いますが、この時の伐採目的は幹ではなく樹皮を取るためです。

 

伐採され樹皮を剥いだ状態のスギ

けっこう立派なスギも伐採しました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伐採したあとの樹皮はきれいに剥ぎ取られ約1ヶ月のあいだ森の中にある水路の大きな水たまりに浸したままになっていました。

 さて、一体何のためにこんなことをしているのでしょう。

 

 

水路の下流にある水たまりに浸けられたスギ皮

 

 

 

 

 

 

 

 

 樹皮の使いみちは、新しく建てた松木小屋の屋根を葺くためのものです。
ただ、何故それを1ヶ月ものあいだ水の中に入れておく必要があったのでしょうか。

 

 

松木さんによると、樹皮を水に浸けずにそのまま使うと、樹皮にある栄養分が虫や菌を
呼び寄せ、早くに腐ってしまう(分解される)のだそうです。
長い間水に浸しておく事によってその栄養分が水中に出ていき、虫や菌がつきにくくなり
長持ちするということです。

聞いてみると「なるほど」と思うのですが、知らないとこんな事はしません(当り前か)。

経験と知識のなせるワザですね。

 

 

(事務局 堤)

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