アファン”心の森”プロジェクト 2008年9月

心の再生

 埼玉、神奈川の6つの児童養護施設から20人の子ども達を招待しての心の森が、9月13日(土)~15日(祝月)の2泊3日で行なわれました。
 今回は2/3が女子だったこともあり、感性豊かな人が多く、とても大人な雰囲気の3日間でした。もっと森の中でゆったりした時間を一緒に過ごしたいと感じました。

 

初日
 前回から、電車で「黒姫駅」まで来てもらい、バスでアファンの森へ向かいます。ニコル&松木の出迎えでアファンに入場することから始まりました。森の中で印象に残ったことを絵にしたり、昼食をはさんでその絵を見てグループ分けをし、そのグループごとにアファンの森へ出かけました。天気が不安定で、夜までそのまま森で過ごしたかったのですが、雨が降ってきてしまったので、ギリギリまでアファンの森で過ごしてホテルへ戻りました。
 森で作ろうとしていた「おやき」と「すいとん」をホテルの広間をお借りして、グループごとにわいわいと作りました。これがなかなかの出来で、美味しい!(黒姫ライジングサンホテルの多大なご協力あってこそ、なのですが…)この日は、そのまま各部屋にチェックインして寝ました。

2日目
 昨日のグループでアファンの森に再び出かけます。人と森になれた初日を楽しくすごすと、この2日目はその人らしさが顔を出してきます。森の奥のほうに陣取って、その周りで木登り、ブランコ、クラフトなどにいそしむグループもあれば、生き物を見つけてはじっくり観察するグループ、水路沿いのみちをどこまでも行ってみようというグループと、今回はグループごとのカラーもはっきり分かれていたように感じました。それぞれが思い思いの時間を過ごしつつ、グループの仲間とも共に楽しんでいてスタッフ側が居心地のよい時間でした。
 午後はツリークライミングです。登る時には、セーフティーノットなど覚えなければならないことがいくつかありますが、皆すんなり理解し登っていきます。それぞれのペースで。。。体力も使いますが、みんな良い顔をしていました。下りてくると、ニコルさんが待っています。神のクマの話やカナダのサケの話など、大人でも「へ~」と思うような話に子ども達を耳を傾けます。
 夜は散歩か音楽の時間でした。ちょうどこの日は中秋だったので、月見の散歩です。ところが曇り空で「残念だね」といいながら手を繋いで歩く時間もいいものです。芝生の上にねっころがると一瞬だけ月が顔を覗かせてくれました。

3日目
 アファンの森で3日間を振り返りながら全員が絵を描きます。それぞれが描いた絵を見せ合い感想も言い合います。今回も鋭い一言がいくつも飛び出し、大人の方がタジタジです。
 アファンの森に別れを告げて、約30分の道のりをのんびり川まで歩きます。恋の話し、将来の話しなど、子ども達のふっとした本音が出てくる時間でもあります。分かち合いながら歩く田舎道には、ソバの白い花が一面に広がっていました。
 
 終了後、アンケートと共に子ども達からの手紙が届きます。「この3日間、これでよかったのだろうか」というスタッフの思いに応えてくれているかのような内容があり、嬉しくなります。スタッフが「きっと彼ら彼女らの心に響いているよ」と信じることが大切だな、と思う瞬間です。

協働 : 日本アムウェ合同会社 One by One こども基金
協力 : 株式会社インテージ

 

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写真:島山昌二
この”心の森”は、アファンだけでなく、他の地方でも活動が始まりました。一昨年から清里で、そして今年の10月に関西が始まります。今回は”心の森”関西のスタッフとして関わる方が3名いらして、共に活動しました。そのお一人が撮影したアファンの森です。

 

 

 

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