アファン”心の森”プロジェクト 2009年8月

心の再生

8月5~7日、栃木と神奈川の4つの児童養護施設で暮らす20人の子ども達を招待して、アファン”心の森”プロジェクトが行われました。

 

今回の心の森は、ずっとアファンの森で過ごし、森遊びに明け暮れた3日間でした。

誰もが元気で、とても賑やかな20人でしたが、みんな朗らかで素直で、楽しさと穏やかさが共存するような時間が流れました。

 

長野駅で新幹線から信越線へ乗り換え、黒姫駅へ到着した参加者はバスでアファンの森へ。

ニコルと握手を交わして、アファンの森へ入っていきます。3日間一緒に過ごす全員と出会い、絵を描き、その絵を使ってグループ分けし、自己紹介をして森の達人たちと出かけていきます。

予定では、夕食もアファンの森でとり、夜のアファンの森も味わってもらおうと計画していましたが、数日前に森の住人であるツキノワグマが、何日か松木小屋の周りをうろちょろしていたようですので、ここは人間の方が一歩引いて、夕方に宿へ戻りました。

宿の庭で、おやきやすいとんをおとなこども関係なく自分たちで作り、食べました。

半日、アファンの森で過ごした子ども達は、緊張も解け楽しげな顔を見せ始めていますが、本来のその人の姿が表に出てくるまで、あともう一歩、という感じでした。中には、最初っから自分全開の人もいました。全体がその人に引っ張っていってもらった感じもした初日でした。

 

2日目。

森の入口で深呼吸をした後、昨日のグループに分かれて出かけます。毎回、2日目の午後はツリークライミングを実施していますが、今回は予定せず、つまり一日中アファンの森の森遊びです。

ロープを掛けただけのブランコに揺られたり、カエルを追いかけたり、自分たちで作った小屋の中でおやつを食べたり、裸足で水に入ったり、草の笛を作ったり、…。

始めて会う子どもたち同士が声を掛け合うシーンも増えてきます。「○○あるよ~」と声をかけてもらって早くそこへ行きたいんだけど、足元で跳ねるカエルも気になってつい捕まえようとしてしまう、という様なシーンも見られました。

この日は松木も森にいたので、いろんなグループに顔を出しては子ども達と真剣に遊んでいました。

夕方、丸一日アファンの森で過ごした子ども達と森の主であるニコルが再び出会い、ニコルからのメッセージに子ども達は耳を傾けていました。

この日の夕食も、宿の庭で鉄板焼きです。実は夕方から雨が降ってきてしまいましたが、シートが張られているので雨音の下でワイワイ食べます。

ところが、これがすごい雨!シートに当たる雨音で話声が聞こえなくなるぐらいでした。

(実はこの日の夜遅く、ニコルからの連絡で事務所前の鳥居川が氾濫した事を知るわけです。)

 

最終日。

森に到着して、すぐにアートセラピーです。全員で絵を描き、一人ひとりが描いた絵をみんなに見せて、見た人は感じたことを表現する時間です。コツをつかむと子ども達も鋭いことを表現し、苦笑いの大人の顔もありました。

前日の大雨で、川遊びができなくなったので全員で森遊びの仕上げです。
遠くからその様子を見ていると、大人も子供も、スタッフ、参加者、付添いの職員ななど関係なく全員が森の一員として対等で、それぞれが楽しみ合っている感じがしました。

 

最初から最後までアファンの森で活動したのは久しぶりのことでした。子ども達と関わる大人に余裕があり、いろんな大人がいろんなグループに関わっていることが心地よく、今まで以上に子ども達の個性が感じられた3日間でした。

 

協働 : 日本アムウェイ合同会社 One by Oneこども基金
協力 : 株式会社インテージ

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