【財団の活動】アファン”心の森”プロジェクト 2009年9月
心の再生シルバーウィークの最初の3日間(9月19日~21日)、埼玉、神奈川、東京の4つの児童養護施設で暮らす20人の子ども達を招待して、アファン”心の森”プロジェクトが行われました。
今回の心の森も、8月同様3日間ずっとアファンの森で過ごし、森遊びに明け暮れました。
元気でにぎやか、実は状況がよくわかっている男子14人と、素直で芯のしっかりしている女子6人がアファンの森に来てくれました。
「楽しかった~」
子どもはもちろん、大人からもたくさん聞こえてきた回でした。
初日、
長野新幹線、信越線と乗り継いで、黒姫駅へ到着した参加者はバスでアファンの森へ。
松木と握手をして入場し、はれてアファンの森の住人としての3日間が始まりです。
ともに過ごす全員と顔を合わせ、絵を描き、今回は3つのグループに分かれて森の奥へ出かけて行きました。
今回は、森で楽しみたいことをイメージしてきた人が多く、木登り、ロープのブランコ、弓矢づくり、そして鬼ごっこなど、初日からいろんな遊び目白押しです。
ひとしきり遊んでティピーの裏へ戻り、そのまま夕食作りです。
火をつける準備を森の達人と一緒にしている男子、1つのボールに入った小麦粉を2人でコネコネしている女子、それぞれが自分の役割を見つけて取り組んでいる姿も多く見えました。鉄板で煎餅のように焼いたり、すいとんにしたり。。。おいしく完食しました。
たき火を囲んで一息ついたら、夜のアファンの森を一回りです。
曇り空だったので、いつもより少し暗めだったのですが懐中電灯はつけずにナイトハイクをしていると、フクロウの声が。なんと、3羽が鳴き交わしていました。一つのグループはすぐそばで聞いていたようで、少し興奮して教えてくれました。
あけて2日目、
朝から夕方までアファンの森で過ごしました。とくに「何時からこれをする」とプログラムが決められていない1日です。
「一日中、森の中で子どもと遊ぶ」、そんな時間を過ごしたことはありますか?
案の定、水路に落ちて全身ずぶぬれになった子がいて、たき火を焚いて乾かします。
その横では6年生が上手に薪を割り、火遊びしている4年生が怒られ、女の子はいろんな大人とお話している、、、いつの間にかそんなシーンになっています。
夕方、ホテルへ戻り入浴、夕食を済ませて広間で木や生き物の話、人生を楽しんでいる人の話を聞きました。
最終日の3日目
いつもだと川へ出かけて「川遊び」に興じるのですが、今年は気温も水温も低く、先月の氾濫もあって川の状況もあまりよくないので、今回もアファンの森で過ごしました。
今日は、昨日までのグループ関係なく、子ども達とは別行動をしていた学園職員も合流してみんなで遊びました。
お昼御飯からニコルも合流し、絵を描いて絵から感じたことを伝え合う時間を経てお別れです。
ある参加者が、
「楽しいことは1回だけなんだよな」
と漏らしていたそうです。
学園には他にたくさんの人がいるので、心の森に参加できるのは1回と決められているんだ、と。
彼ら彼女らの置かれている状況、抱えていることを感じさせる、重い一言だと感じました。
大人も子どもも「楽しかったね」と自然に声を掛け合うような場であったことは、うれしく感じています。
協働 : 日本アムウェイ合同会社 One by Oneこども基金
協力 : 株式会社インテージ
(事務局 河西)