【財団の活動】アファン”心の森”プロジェクト 2009年10月
心の再生10月24日(土)~25日(日)に、視覚障害のある子ども達を迎えてのアファン”心の森”プロジェクトが行われました。
今回は、これまでに参加したことのある人たちに限定した特別編としました。
何が特別かというと…
ツリークライミング®を実施したんです。
児童養護施設で暮らす子ども達の会では実施してきましたが、視覚障害のある人には初めてです。
地上でのアファンの森の様子は良く知っていて、関わるスタッフとも関係ができている人たちが、森の中の地上より高い場所に身を置くことで、新たな世界を味わってもらえたらいいな、と実施をしたわけです。
それ以外にも、取材の方や長崎から活動の様子を見にいらした方々もいて、これまでになく大人数での開催となりました。
インフルエンザの影響もありましたが、東京、神奈川、千葉、愛知から9人(小5~高3)に対し、大人たちがスタッフ含めて多いときで40人ほど(普段は20人ほどなんです)となり、何ともにぎやかな回でした。
初日、黒姫駅まで電車できてもらい、マスク姿のみなさんはバスでアファンの森へ。
「久しぶり~」といろんなところでスタッフと参加者とが声を掛け合いながら、ティピーの裏へ。
気温は低めでしたが、秋晴れの木漏れ日や風が気持ちいい森の中を奥へ入っていきます。
昼食を食べ、関わる人全員の自己紹介をして、遊びに出かけます。
キノコやカエルを見つけて手に取ったり、パートナーと二人で森にたたずんでいろんな話をしたり、森の作業をしてもらったり、チャンバラが始まっていたり、ブランコに揺られたり、それぞれの森での時間を過ごします。
そのまま夕食も森でとった後、一つの火を囲んで夜の森の時間を過ごしました。
ケーナや三線の音色に耳を傾けたり、パートナーとの歌声を披露してくれたり、みんなで歌ったり。。。
キャンプファイヤーのようなにぎやか雰囲気ではなく、焚き火を囲んだ穏やかな時間でした。
2日目
朝食を済ませて、さっそくアファンの森へ出かけます。
森に到着して、深呼吸で森と一体になってツリークライミング®の世界へ。
木に登ることで人生が開けたジョンさんのお話から始まり、
普段エスコートされている参加者が、目をつぶったパートナーをエスコートして森の中を進み、
そしてツリークライミング®へ。
パートナーをエスコートする姿はとても頼もしく、これまで森で楽しく過ごしているその姿とは違った面が表れていたように感じました。
そして、それぞれのペースで樹に上がり、手の届かない高い場所にいるみんなは楽しそう。
降りてくる頃にはニコルも合流し、ジョンさん、ニコルを囲んで今日の体験や、メッセージを分かち合いました。
少し遅い昼食を食べてハッピーバースデーのサプライズをしたら、もう帰りの時間が迫っていました。
最後に、全員で2日間を一言づつ分かち合います。
参加者もスタッフも、取材者や視察者も全員が一つの輪になり、一人づつ分かち合った時間は、愛にあふれ、涙している人も多くありました。
そして、今回で心の森を卒業する参加者から、スタッフへのプレゼントがあって、またうれし涙。
感動的な時間でした。
視察や取材の人数が多く、初めてのプログラムを実施したということもあり、参加者には精神的にも体力的にも、少し負担が大きかった回のように感じています。運営側としては課題も多くありました。
それでも、この場にいた全員の人たちが誠実に関わっていただいたおかげで、成長が感じられて感動できた2日間になったのだと思っております。
協働 : 日本アムウェイ合同会社 One by One こども基金
協力 : 株式会社インテージ
(事務局 河西)