【財団の活動】”心の森”プロジェクト ディストリビューター編
心の再生6月2日(日)は、アファン”心の森”プロジェクトを協働している日本アムウェイ合同会社のディストリビューター親子を招いての日帰りの“心の森”を行いました。
当日の様子について、スタッフとして関わってくれた丹野かよ子さん(フォレストネーム:たんちゃん)が書いてくれました。子ども達の様子を中心にご紹介いたします。
(黒姫事務局 河西)
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さあ、森で遊ぶ一日の始まりです。当日は少し涼しいですが気持ちのいい晴れた日!
「おはようございます!」全国からやってきた参加者の皆さん、明るい森の入り口で集合です。ほとんどの皆さんが初対面で子供たちは少し緊張気味な面持ちです。今日は大人、子供分かれて森へ繰り出します。
みんなで輪を作り自己紹介と大きなニコル流深呼吸をしたら、いよいよ森遊びへ出発です。
森のことをたくさん知っているガキ大将二人と一緒に子供たちは歩きます。
まず見つけたのは積んであるシイタケのほだ木です。
「見つけられるかな。今日のお昼のおかずにしよう。」
「どこにあるの?」
「あった!」
「固いのもある、難しいなぁ。」
「とれた!やったぁ。」
みんなの戦利品は大人気なおいしいお昼のおかずになったのでした。
アファンの森の湧き水を少しドキドキしながら飲んでみたり、
違う種類の葉っぱをいろいろな方法で鳴らしてみたり
(フキの葉を親指と人差し指で作った○で鳴らす方法はとても難しかったみたい!)、
食べたことのある山菜が実際どんな様子で森に生きているかを直接目で見たり、
カエルやトカゲなど森の仲間に出会ったり、
サウンドシェルターの中に座ってみたり、
子供たちは森で出会うものに興味津々。
緊張気味の表情もすぐに森に溶けてなくなっていきました。
出会うきっかけ、ちょっと考えてみるきっかけをガキ大将がくれるときもあります。
「みんな、たらの芽って知ってる?これがたらの芽だよ。とっても美味しいんだよ。」
「食べたことある!おいしいよね。」
「食べたことないかも。。」
「たらの芽は人間にとって美味しいように森に住む他の生き物にとっても美味しいんだ。だからこうやってとげがたくさんあるの。自分を守らないとって。」
「そっかぁ」
ちょうどわたしの隣にいた少年がぼそっと。
「あの人森のことたくさん知ってるな」と感心顔。
ここでかっこいい少女の武勇伝を一つ。
アファンの森は全ての生き物のための森です。その中には人間にとって時には少し怖い仲間もいます。その一つが蜂です。
朝の輪の中でも「スズメバチが動き始めています。(夏秋は蜂が少し怒りっぽくなる時期です。)もし蜂が近くにきても手ではらったりせず、じっとしていてください。」との注意喚起がありました。
その蜂に散歩中、葉っぱに休んでいる綺麗なガを写真に撮ろうとしている小学校6年生の女の子が近距離で出会ってしまったのです。
スズメバチは多分怒ってはいませんでしたが、ちょっと警戒していたようで彼女の様子を伺っているようです。
「動かないよ」と近くのリーダーが促していますが、なんといっても近い!
ちょっと離れていたわたしもドキドキ。
でも勇敢な少女は蜂が周りを飛んでいるとき(短時間ではなかったはず)、動かなかったのです。
えらい!かっこいい!!!
本当に彼女の勇気に脱帽しました。わたしにはできるだろうか。。。
お昼の時間には地物をたくさん使ったお弁当と、大人組が採ってくださった山菜と子供組の椎茸の天ぷらです。
その場で揚げられた採りたての山菜は飛ぶように売れていました。
お昼の大人組の歓声と笑顔は特にはじけていたような。
午後もはじめのうちは子供組大人組に分かれて出発!
お昼を食べた場所での木登りやハンモックから始まったのですが、午後の子供たちの大きな楽しみは森の中での手作りブランコでした。
気持ちのいい緑の中に飛んでいく感じ。ブランコのロープをかけさせてもらっているあったかい木の感じ。最初はびくびくしていても、だんだん?すぐに!みんなはまったようで何回も何回も繰り返し楽しんでいました。
となりではまったり木のクラフト組もいました。クロモジで高級マイ楊枝やコシアブラで箸を作ったり。
やっぱりもっと木に登りたいと探しにいく子供も、ハンモックにゆられるのが大好きな子供も、森を満喫する方法はたくさん!
午前中より更に打ち解け、みんなで一緒に楽しんでいました。
森ってやっぱりすごいなぁ、あったかいなぁ。
大人組はこのころ、まだ冷たい水の川に足をつけて我慢大会?修行?をしていたようです。
きゃーきゃー楽しんでいる声が聞こえてきましたよ。
そして大人組と子供組が合流し、森での最後の時間を目一杯一緒に遊びました。
大人たちも森ブランコに挑戦。ハンモックでゆったり過ごすのも本当に気持ち良さそう。
親子で自分が何が楽しかったか報告し合ったり、一緒にやってみたり。皆さんの笑い声が響いている森、とっても気持ちいいのです!
終わりの時間は、皆さんの顔に名残惜しさも見えるのですが、森を満喫したニコニコ度はとってもいい感じでした。
春と夏との間のアファンの森での一日、ふっと思い出せば気持ちのいい感覚はきっといつでも近くに感じられるはずです。
(文・写真 丹野かよ子)