【財団の活動】心の森プロジェクト 8月1日~3日
心の再生時間があいてしまいましたが、8月頭実施された「心の森」プロジェクトについてお知らせします。
7月末の「復興のためのダイアログinアファン」に続けて、8月1日~3日の3日間、東松島市の小学生を招いてアファン”心の森”プロジェクトを実施しました。
今回招いたのは小学3年生~6年生の子供22名と大人3名。
宮城県東松島市という遠方から長い時間をかけてやって来ていますが、バスから降りる子供たちはみんな元気です。
暑い日差しの中バスから降りると、予想以上の暑さに一瞬顔が引きつっていましたが森に入ると日影と通り抜ける風に涼しさを感じ、自然と顔がゆるんでいました。
入口ではニコルが皆を出迎え、1人1人握手をして森の中へと入っていきます。
東松島市での出前授業でニコルに逢っている子供たちは数か月ぶりの再会です。
1日目
まずは深呼吸でアファンの森の空気を体いっぱいに吸い込んで、体内の空気を入れ替えたらアファンの森で活動する準備の完了です。
総勢22名の子供たちは4つのグループに分かれてこれからの3日間を過ごします。
各々グループで何をやりたいか作戦会議です。
聞かれた声は・・・
「いろんな昆虫をみたい」「色々な植物を見たい」「虫をとりたい」「木登り」「沢で遊びたい」と次々にやりたい事がでてきます。
この3日間で全て経験できるのでしょうか?
木のてっぺん近くまで登っていくのは木のぼり上手な男の子。だからと言って女の子だって男の子に決して負けてません。
1日目は少し大人しめに、楽しみは次の日に残しつつ森での活動は終了です。
2日目
1日目に出来なかった事、楽しみに取っておいたことを存分に楽しもうと始まった2日目。
この日は朝から夜までアファンの森で過ごします。
カブトムシ、クワガタを見つけたり、キノコを採ったり、葉っぱの匂いを嗅いだり、のこぎりを使ってみたり、弓矢を作ってみたり、ブランコしたり・・・
それから暑い夏だから出来る水遊びをしたり。
初は濡れるつもりがなくても、滑って転んで濡れてしまえばその後はもうどうでもよくなります。
結果、全身ずぶ濡れ、泥だらけにになる子たちが続出です。
一日中疲れ知らずに遊びま来る子供たちに一緒にいる大人たちはヘトヘトです。
たっぷり遊んだ後は、遊ばせてもらった森に恩返しをする時間です。古くなってしまったキノコのほだ木を片づける作業を手伝ってもらいました。
腐って軽くなっているとはいえ1人では持ち上がらないような大きさですから2人で協力して、2人がダメなら3人で協力して、運んで積んで~
みんなの協力であっという間に作業は終了。
作業後は夕食ですが、今日の夕食は自分たちで作ります。
メニューはすいとんとせんべいです。
粉に水を入れてなじむまでこねて、形を整えて・・・
自分が食べる事そっちのけで焼くのを手伝ってくれる子、火の番をしてくれる子、おかわりをたくさんたくさんする子。こういう場面では、遊びの中からでは見えない1人1人の個性がよくわかります。
焚き火を囲みながらご飯を食べていると、いつの間にか辺りは暗くなっていました。
いよいよ、ナイトハイクに出発です。
この日は丁度満月。
月の明かりで影ができる不思議な森の雰囲気のなか、森を歩くと普段と違う森を感じられます。
普段通りの話声が妙にうるさく感じてしまい、話声は自然とひそひそ声に・・・。
立ち止まって、静かに座って森の声に耳を澄ませ、星空を眺める。
ゆっくりと落ち着いた時間が流れて行きました。
3日目
あっという間に3日目の朝を迎え、アファンの森で過ごすのもこの日で最後。
森に着いたら絵を描いて、全員で最後の一遊び。
それぞれが思い思いにアファンの森を楽しみます。
どうしても涙の場になってしまうお別れセレモニー。別れを惜しみつつ、みんなと握手して、抱き合って、再会を約束してバスは東松島へ向けて出発していきました。
(黒姫事務局 大澤)
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