【財団の活動】8月心の森 学園の子供たち
心の再生夏休みもあと数日を残すのみとなった8月27日~29日の3日間、東京、埼玉の児童養護施設で暮らす小学2年生~6年生の19人を招待してアファン“心の森”プロジェクトが実施されました。
震災復興プロジェクトの関連で被災地の方をお招きする事が多かったのですが、今回は久しぶり学園の子供たちです。
今回の心の森の3日間は、アファンの森と近くの川でたっぷり遊びたおしました。
初日
新幹線とバスを乗りついでやってきた子供たち、丁度お昼でお腹も空いていますが、お昼の前に先ずは今の気持ちを絵に描いてもらいます。テーマは波と星。
他人の絵が気になりながら書き終わったところでお昼ご飯です。
地元の食材を使ったおばちゃん弁当でお腹を満たし、先程の気になる他の人の絵を見ながら4グループに分かれて遊びに出発しました。
初日ということもあり、初めて合う友達と森との距離を探りながら・・・森探検、ブランコ、秘密基地づくりと遊んでいると、徐々にお互いの距離が近づいて行くのがわかります。
ひとしきり遊んだら、この日はそのまま森で夕食です。作らなければ食べられない。自分たちで夕食の準備をしてもらいました。
メニューはすいとん、せんべい。おいしく作るのもまずく作るのも自分たちの責任です。
一生懸命粉を練る姿は頼もしくも見えました。がんばりすぎて、生地を落としてしまうなんてこともよくありますが・・・
ご飯を食べながら、火を囲んでいると何となく落ち着いた雰囲気に。
日が暮れたらナイトハイクの時間です。
夜は森の住人の時間ですので、ライトは点けません。先ずは、ゆっくり歩きながら目を暗闇に慣らしていきます。徐々に慣れてくると昼間の森とは別の世界が視界に広がります。はじめは怖がっていた女の子もいつの間にか先頭きってを歩くほどに。
夜の森を堪能しているようでした。
しばらくすると2羽のフクロウが鳴き交わす声が聞こえてきました。あるグループではなんと、暗闇の中飛び立つフクロウを見る事ができたそうです。
2日目
朝の伸びと深呼吸をして、朝食。みんな残さずきれいに食べている様子が印象的でした。
この日は森の中で全力で遊ぶ事が目的です。
たった一晩ですが、寝食を共にした事でお互いの距離がぐっと縮まり、ブランコ、弓矢、秘密基地、虫探し、水路で遊ぶととにかくいろんな場所で色々な事をして遊びつくしました。
最終的に全てのグループが一緒になって大きなグループになっていました。
おやつの冷た~く冷えたトマトはみんなに大人気。
引率の大人たちは子供から離れて別行動です。アファンの森から離れての「癒しの森」体験とアファンの森でセルフカウンセリング(のんびりしてもらい、自分を見つめ直したり、お昼寝したり)仕事の事はひとまず忘れてリラックス~♪していただきました。
最後にたくさん遊ばせてもらった森に恩返し。
ニコルさんが登場して森の話とその後一緒に作業をしました。
夕食は宿の庭でバーベキュー。
人数も多いですし、食欲も旺盛。焼く方が間に合いません。野菜炒め、焼きそば、チャーハンまできれいにたいらげてくれました。
最終日の3日目
この日は森から離れて、グループも子供も大人も関係なく全員で近くの川で最後のひと遊びです。
元気な男子(女子も)は上流へ上りながら追い込み漁をしたり、深みを見つけて泳いでみたり、ちょっと泳ぎに自信がない子は浅瀬で生き物を探したり、浸かってみたり。思い思いに川でのひと遊びを満喫しました。
昼食もそのまま河原で食べてひと休み。
その後、お別れセレモニーを行いました。
時間が来たからそれでサヨナラでなはなく、この3日間一緒に過ごした時間をみんなで分かち合って、それぞれ1人1人とお別れをする事で、過ごした時間をより濃密に感じられる、そんな気がします。
涙を誘う感じではありませんでしたが、自分の心の中では気持ちをぐっと噛みしめている・・そんな雰囲気があったように感じました。
(黒姫事務局 大澤)
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