【財団の活動】”5センス”プロジェクト 長野の子ども達
心の再生ご報告が遅くなってしまいましたが、5月18日(土)、19日(日)の2日間、長野の子ども達をアファンの森にお招きしました。
18日(土)は、長野盲学校に通う小学生から高校生の子ども達
19日(日)は、長野養護学校に通う小学生の子ども達
共に日帰りで春を迎えたアファンの森を味わってもらいました。
参加者は長野盲学校から小学生の女の子1人と、高校生の男の子2人、松本盲学校から先生1人。
子ども達は3人とも昨年10月の活動に来てくれたリピーターです。
前回は何人かでまとまって森を散策しましたが、今回はパートナーと2人で、思い思いに森での時間を過ごします。
植物を触ったり、香ったり、味見をしてみたり、草笛を吹くコツをスタッフに教えてくれたり。
何度も来てくれている男の子は、スギの国有林を探検。
ブランコを押し合う子ども達からは、とびきりの笑顔がこぼれます。
今回は初めてのマクロビオティックのお弁当で、肉や卵は使わず、野菜や豆類が多いメニューでしたが、子ども達は美味しく完食してくれました。
お昼の後は、森でひとりの時間を過ごします。
横になり、目を閉じて感じるのは、水の音、木の葉が揺れる音、木の葉に合わせて揺れる光、土や葉っぱの香り…。
午後はひと遊びした後、森へのお返しとして整備作業のお手伝いをしてもらいました。
作業内容は馬搬で運び出したスギの運搬。
2mほどに切った木材を機械に乗せ、子ども達自ら操縦してもらいます。
夕ご飯のメニューは散策しながら採った山菜のおひたしに天ぷら、しいたけスープ。
山菜もしいたけも嫌い!と言っていた女の子も、一口食べた後は山菜の天ぷらをどんどん食べていました。
ナイトハイクではスタッフが目を瞑り、子ども達に手をひいてもらいました。
人数が少ないこともあり、家族のようなこじんまりと暖かい雰囲気。
1人1人の個性や魅力がしっかりと引き立つ1日でした。
19日(日)は雨予報だったにもかかわらず、森は気持ちのいい光に包まれていました。
参加者は長野養護学校の小学1年生、3年生、6年生の男の子3人とその親御さんです。
うち2人は失語症で、重度の知的障害と言われている子どもさんでした。
止まることなくずっと走り回る子。
色んなものを触って、寝ころんで、ご両親がびっくりする程たくさんお昼ごはんを食べた子。
「できない」をどんどん「できる」にしていく子。
みんな過ごし方は全く違いましたが、体全部で、思いきり森を味わってくれていました。
森の中で、個性を発揮している姿が印象的でした。
午前も午後もずっと森遊び。
お父さん、お母さん方には、大人だけの時間も過ごしてもらいました。
朝、森に来た時は円になってじっとしていられるような雰囲気ではありませんでしたが、お別れの時間にはひとつの小さな円になりました。
大声を出してしまうから、街中には出かけられない。そうかといって、自然の中では子どもを見きれないため、思いきり遊ばせてあげられない。
親御さんから、そんな声がありました。
森で何も我慢せずに全身で楽しみ、表現できる時間は、子ども達にとってとても貴重なのだと思います。
ぜひ、また来てもらいたい。またお呼びしたい。
そう強く思いました。
(黒姫事務局 嶋本)
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