【財団の活動】児童養護施設の子ども達をアファンの森へ

心の再生

_AFN0488.JPG8月26日から28日までの3日間、親と離れて児童養護施設に暮らす子ども達をアファンの森に招く”5センス”プロジェクトの活動をおこないました。

参加してくれたのは、埼玉県の5つの学園から小学4~6年生の子ども達12名と、職員の方5名です。

お昼前に森に到着し、雨のためお弁当はアファンセンターの中で。

絵を描いて、3日間一緒に過ごすチームを決めたら、カッパを着て森に出かけます。

小雨の降る中でしたが、クルミやヤマボウシの実を味わったり、ドキドキしながらサワガニを触ってみたり、お気に入りになった花をフィールドノートにはさんでみたり…

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子ども達ははじめて見る森と、はじめて出会うスタッフ達と、少しずつ馴染んでいきました。

日が暮れはじめたら、森遊びをやめて夕食準備です。途中どしゃ降りの時間もありましたが、せっせとすいとんをこねて、熱々のお鍋の中へ。
最初は食べたくないと言っていた子も、美味しい!とおかわりをしていました。

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食べ終わった後は、ティピーの中でたき火を囲んで、夜の森の動物のお話です。
これから出かけるナイトハイク。もしかしたら、森の動物達の音が聞こえるかもしれません。

この日の夜はスタッフでも道を見失ってしまう程、今までにない暗さでした。
ですが怖がりの子も、手をつないで最後まで歩きました。

2日目はまずお日様が出るように、曇り空に手を伸ばして深呼吸。

みんなの願いが届いたのか、時折気持ちのいい日差しが届くようになりました。

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子ども達は昨日よりもっとアクティブに、昨日よりもっとゆったりと、森での時間を過ごします。
  
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1日目から作っていた秘密基地も、木の骨組みの周りに葉を茂らせて完成!

お昼過ぎからはアファンの森を離れ、車に乗って長野県と新潟県の境に位置する苗名の滝へ。

苗名の滝は落差が50mを超える大きな滝です。

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到着すると雨が降りはじめていたため、カッパを着て、滝壺を目指します。
滝壺までは道がなく、岩場を登り降りしなければ辿り着けません。

滝の水量は非常に多く、水しぶきと雨で険しい道でしたが、子ども達全員弱音もはかずに滝壺までぐんぐん進んでいきました。

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夜は宿のお庭でバーベキュー。
子ども達が作ってくれた長野の郷土料理”にらせんべい”は絶品でした。

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夕ご飯を食べ終わったら、寝る前に絵本の時間。
お2人の話し手の方の声に、子ども達は耳を傾けました。

最終日。
朝方で雨はあがり、カッパをリュックにしまって森へ向かいます。

森の中で絵を描いたら、またチームに分かれて出発。

弓矢で水路の岩魚を狙ったり、ブランコをしたり、ハンモックに揺られたり。

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悔いの残らないよう思いきり遊んだ後は、ニコルと出会う時間です。
そして全員で最後のお昼ご飯を食べて、お別れをして、帰り道。

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3日間の活動はあっという間でしたが、子ども達の活き活きした姿、前進の場面にたくさん出会うことができたように思います。

アファンの森に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。

児童養護施設には、子ども達のために多忙な日々を過ごしている職員の方が数多くいます。
ですが人手は足りなく複数の子ども達を一度に担当するため、どれだけ子ども達1人1人に注力したくても、親が注ぐ愛情や、目のかけ方には追いつけないのが現状です。

野外活動でも大人の目が限られ、ケガや事故をなくせるよう危険な場所を回避するため、子ども達が本当に自由過ごしたり、危険を感じながら気を付けて挑戦するという機会はほとんどないそうです。

虐待や死別、その他様々な事情により、親と離れて児童養護施設で暮らす子ども達は日本で28000人を超えています。森に招くことのできる子ども達の数はごく僅かですが、これからも継続的にこのような機会を提供していきたいと思います。
今後とも温かなご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

(黒姫事務局 嶋本)

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