ヒグラシ
事務局日記カナカナカナカナカナカナ・・・・
と森からどこか哀愁ただようなつかしい音が聞こえてきました。
ヒグラシです。
子どもの頃の夏休み、田舎で遊びまわった夕方に、もうおうちへ帰る時間だよという合図のようにこの鳴き声が聞こえてきて、もうちょっと遊んでいたいのにという記憶とともにある方もいるのではないでしょうか。
日暮れの薄暗くなってくる頃に鳴くので「日暮らし(蜩)」と言う名がついたそうなんですが、薄暗い早朝や、天気の悪い日にも鳴いているようです。
セミといえば真夏の太陽の下ミーンミーンとうるさいほど鳴いているイメージですが、このヒグラシはなんだかわびさび感があって風流ですね。
梅雨の薄暗い森で雨の中、松木小屋の入り口で羽化をしたヒグラシがなかなか乾かない羽をのばしていました。
真っ黒い成虫になる前の雄(雌よりおなかが長い。鳴くための空洞らしいです)で、青銅のような淡い色がとてもきれいです。(t)