ウェールズ訪問 その3

事務局日記

【2月16日 つづき】
ウェールに入ると、遠くの方に樹林が見えるようになりました。
なだらかに続く丘から、標高があがり山という表現が合うような風景へ
徐々に変わっていく、という感じでしょうか。
ポツリポツリと見えていた馬が、たくさんの羊に変わったことも
ウェールズ入りを表します。
ちなみに、ウェールズの人口はざっと300万人。
一方羊の頭数は1,200万頭、人の4倍いるのだとか。

やがて、周りに住宅が増え、大きな量販店が見え出し、
首都カーディフにやって来たことがわかります。
近代的な建物のホテルにアーリーチェックインを済ませ、
湾岸部とカーディフ城へ出かけました。

R0013383.jpg

独特な街並みです。
石造りの重厚で歴史を感じさせる建物のすぐ隣に、近代的なデザインビルが並びます。

 

 

 

 

 

 

R0013185.jpg

このカーディフは1800年代終わりから1900年代初めに急発展した街です。
当時の城主ビュート二世は、この街に投資して、石炭積み出しの大埠頭と鉄道のターミナルを整備したそうです。おりしも産業革命進行中で、石炭は燃料としてヨーロッパ中で引く手あまた。しかも、谷間から産出される石炭はとても良質だったようで、先見の目があったビュート二世はアラブの石油王が束になってもかなわないほど儲かったといいます。その象徴のような建物群は車の窓から見ただけですが、その規模たるや、開いた口がふさがりません。

 

 

 

 

R0013184.jpg

ちなみに、ニコルの小説にもウェールズ産の石炭がいかに良質だったのかわかるくだりがあります。ご存知でしたか?
 
 
当時「タイガー・ベイ」と呼ばれ繁栄を極めたこの港には、周辺各国から労働者が集まり、治安も決してよいとはいえなかったようです。街中のカフェでお昼ご飯を食べましたが、働いている人の肌の色は様々で当時の様子が少しわかるような気がしました。

 

 

 

 

R0013189.jpg

石炭産業衰退により、年々寂れていったカーディフも復興に成功し現在を迎えています。しばし新旧の建物探訪や、この港の現代の復興を解説したビジターセンターによった後、カーディフ城へも足を延ばし、ローマ時代の土台の上にノルマン人が建てたという本丸を見てホテルへもどりました。足早でしたが、石炭による隆盛と衰退、現代の復興と大きく波打った歴史を肌で感じた時間でした。(か)

 

 

 

 

 

R0013196.jpg

 

 

 

 

 

カテゴリー
月別アーカイブ
サイト内検索
タグ