ウェールズ訪問 その5

事務局日記

【2月17日 つづき】
午後は西ウェールズのエコ住宅を見学しました。
と言っても個人のお宅です。訪問者を受け入れて、この家のことを説明しているのだそうです。日本と同じように、靴を脱いでお邪魔します。

これまで見てきた家の壁はレンガや石でしたが、この家は藁のブロックを積み上げることでできているのだそうです。その外側に石造りと同じ外壁材として土が塗られています。
ですから、壁の厚みは約70cmでごつごつしておらず、全体的に丸びを帯びているやさしい雰囲気のお宅でした。その壁に窓ガラスもそうですが、飲み終わった水やお酒のビンなどもうまくはめ込まれていて、太陽の光が入るときれいに写ります。一部は木枠に大きなガラスがはめ込まれていて、テラスや庭へ出ることができます。

二階建てで、一階にはLDKとお風呂が。二階は少し天井が低いワンフロアになっていました。屋根の断熱材は、天然のウール。さすがに羊の国だけあります。薪ストーブ、ソーラー発電と温水器、これで必要なエネルギーはまかなっているとのこと。外は肌着にシャツ、フリースを着てその上にジャンバーを羽織るぐらいの寒さでしたが、特に2階はぽかぽかでした。白くゆるい曲線で作られた壁、天然素材の絨毯が敷かれ、天窓からは太陽の光る、さりげなく炊かれている香、なんとも居心地がよかったです。

自然と芸術を切り離さずに、とアファンで聞きましたが、そうして育ったのセンスが象徴されているようなお宅でした。自然素材、全体が柔らかい曲線で包まれている、空き瓶利用、ケミカルフリー、伝統的な素材が出す色、自然エネルギーの利用、…。
まだ、完成はしておらず、時々ボランティアさんが来て少しづつ作ったり、手直ししたりしているそうです。

日本にもどってから少し調べてみましたら、日本にもありました。
NPO法人日本ストローベイルハウス協会のHPをご覧になってみてください。
>http://www.japanstraw.com/index.htm
日本でも少しづつ広がっているようですね。知りませんでした。



R0013304.jpg
R0013313.jpg
R0013308.jpg


森の中にあるホテルに到着したときにはすでに当たりは暗くなっていました。
ラフな服装からジャケット&スラックスに着替え、夕食をいただきました。
地元のハムのパテと、白身魚のソテーは、少し味が濃いものの美味しく、やっぱり量が多い。マッシュポテトもたいらげたお腹にデザートの入る隙間はなく、コーヒーだけもらい終わりにしました。

夕食後、バーでニコルさん交えて遅くまで話をしていました。その中で今回の6月のツアーは「大人のツアーにしたいんだよ」といっていたのが印象的でした。自然の再生のこと、それとつながる人の暮らしのことを学ぶこともそうですが、他のツアーでは出かけないような文化に触れていることや、そこに身を置いていることを味わいつつ、楽しい時間を共有できるのがよいなぁ、と私には伝わってきました。

つづく (か)

カテゴリー
月別アーカイブ
サイト内検索
タグ