ウェールズ訪問 その8(最終回)

事務局日記

【2月20日】
 今日が最終日です。朝霧につつまれているマナーハウスを後にして、最初に向かうのは「ウィンザーファームショップ(Windsor Farm Shop)」です。
ご存知でしょうか?

 ウィンザーファームは王室の農場です。当然のように安全性にこだわって営まれている農場で、ココから生まれ食料品や製品がこのショップで売られています。一般人の購入もOKです。
王室のメンバーはもちろん、エルトン・ジョンなども常連客なんだとか。
おもしろがって写真を撮ろうとしていたら「No photo?!」と叫ばれてしまいました。写真はダメなようなのでショップの様子はホームページでどうぞ。

Windsor Farm Shop ホームページ(英語)
http://www.windsorfarmshop.co.uk/

 一部の商品は日本で買えますが、ほとんどが日本では手に入らない商品なんだそうです。そうなると俄然張り切るわけですが、いろいろなものがあって「へ?」などと言いながら目移りします。パッと見ただけでは何だかわからないものも多く英語のパッケージを読んでいたりすると、あっという間に時間が過ぎてしまいました。紅茶とジャム、チョコ菓子を買って車に乗り込みます。

 日本に帰ってから食べましたが、紅茶はとても香が高いし、ジャムは味が濃いように感じましたね。どれも美味しかったし、味わったことのないものもありました。

 余談ですが、実は空港での手荷物検査で引っかかりました。原因はこのジャム。
機内へは持ち込めないんですね。「預けてしまえば大丈夫」とのことでもう一度戻り、手荷物も預けて無事に搭乗。時間に余裕があったので問題はありませんでしたが、長い距離を歩くし、失敗しました。
 
 
 続いては「ロンドンウェットランドセンター」です。アリスターさんからご案内いただいた場所です。もともとはテムズ川沿いに設置されたコンクリートの貯水地だったところを、コンクリートをはがし湿地(ウェットランド)を再生させた場所です。
アリスターさんによると、ココはいまや重要な水鳥の生息地になっていて、絶滅危惧種のミズハタネズミ(湿地周辺の環境がよくないと生息できない指標種)も生息しているとのこと。

 

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 日本にも野鳥観察施設はいくつもありますが、ロンドン郊外にあってこの規模は大きいと感じました。43ヘクタールの敷地に、観察舎(Hide)が6舎あり、ここから利用する野生生物を観察できるだけでなく、パス(散策道)がありピクニックができたり、地球各地の水鳥が観察できる施設も広がっています。

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 ウェットランドセンターのそばにあるパブで昼食をとり、少し時間があったのでハンプトンコート宮殿に寄って、ヒースロー空港へ。別れ際にドライバーさんからウェールズドラゴンのぬいぐるみをもらって感激しながら日本へ戻ってきました。
 
 
【振り返ると…】 
 あっという間の一週間でした。
時差ぼけや言葉など英国の日常に慣れるまでに3日ほどかかりましたが、大きなトラブルもなく(同行いただいた方皆様に大感謝です)終始「へ?」「ほ?」とおもしろがって体験できました。

ウェールズは治安もよいように感じましたし、皆さん好意的でした。受け入れてもらっている感覚もありました。小さな挨拶がたくさん交わされていて、オープンな感じがします。

 田舎にも都市部にも歴史があり、今でも階級社会であることを感じる文化は見どころは多く、ガイドの方に解説してもらいながら時間をかけまわるのがよいとも感じました。英語がわからないと、歯がゆい感じです。仕方ありませんが。。。コミュニケーションできればもっと楽しいと思います。

人と自然のつながりは、英国では自然と接することを大切にしている印象を受けました。あくまでも今回の訪問での印象だけですが、パス、家族でMTB、装飾品、観察施設の賑わい、など日本よりも関わりを多く持とうとしているように感じます。自然再生についても考え方や実践方法などが整っている印象も受けます。

 一方で、日本は都市部に生活している人は上記に近いようですが、田舎で生活している人は、いちいち人と自然に線を引いてない印象があります。融合していて当たり前、のような感覚があるのかな、と改めて感じています。英国が自然を”頭で考えて”とらえているのに対し、日本は”感覚で”とらえている、という違いでしょうか。

 そして、日本のアファンの森はやはり”おもしろい”と思います。見えていないところでいろんな生き物が関わっているんだろうな、と思えるのは日本の森でした。
これまでニコルの「英国や世界での自然再生の取り組み」と松木の「地元のやり方」が合わさって「日本のアファンの森」の姿があると説明してきましたが、そのことが少しふに落ちた感じがします。

 6月10日から4泊6日でツアーが実施されることになりました。
詳しくは「ニコル理事長の動き」をご覧ください。
30名限定で人の暮らしと自然再生を肌で感じることができるツアーになるでしょう。
(か)

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