英国での日々 その3

事務局日記

【6月12日】
今日はアファン森林公園訪問の日でした。昨日が文化の日なら、今日は自然の日・森編とでも言いましょうか。。。

ホテルの前には池があり、その周りを歩けるようになっています。

余談ですが、英国にはパス(散策小道)がたくさんあり、英国の方々は日常的に、そんなパスをよく歩くのだそうです。昨日訪れたワイナリーにも、森の中を歩ける小道と、ワイン畑を歩ける小道があり、その案内板も出ているのです。

朝食後、ひとまわりしました。
何せ時差の影響で早起きしたくなくても、目が覚めちゃいますし。。。
水鳥はちょうど子育ての時期で、マガモやオオバンがヒナを連れてうろちょろしていました。

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R0014399.jpg天気もよく、ほのぼのとした時間を過ごした後、いよいよアファン森林公園へ向かいます。
イングランドで見た風景は「平ら」でしたが、ウェールズでは「起伏」が見られます。山や丘の上の方は、木が生えていないことも多いのですが、こんな風景の方がどこか安心します。谷間の里を奥へあがっていくとアファン森林公園があります。

 

 

 

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バスが到着するなり、チーフレンジャーのリチャード・ワグスタッフさんがバスまで来て出迎えてくれました。現地の日本人を中心としたボランティア団体「ウッドペッカーズ」の皆さんも。ビジターセンターに入るとまずお茶を振舞ってくれました。森林公園のスタッフ、森林管理官の紹介後、ニコルからお姉さんであるアファン森林公園とのつながり、日本のアファンの森についてレクチャーがあって、姉妹森締結の記念場所になっている「カンジウッド」へ出かけました。

 

 

SANY0252.jpg「人」・「森」・「生」の文字がデザインされ、日本の樹も植えられているカンジウッドを皆さんで散策です。英国の自然に触れる初めての機会なので、草花や樹に目が行きます。思い思いに歩き、写真に収めたり、花を眺めたり、見上げたり。。。

 

 

 

SANY0271.jpgそして、今日のメインとなる植樹場所へ。
「こりゃデカイ!」と思わず声を出してしまった特大サイズの軍手を受け取りつつ現場へ向かうと、地元の小学生たちが私たちのことを待っていてくれました。
参加者の方々はこの時のために千羽鶴や折り紙で作ったカブトのプレゼントを用意していたのです。お互いの紹介し、プレゼントを差し上げた後子ども達と一緒に木を植えました。いざ植える段になると皆さん盛り上がっていました。スコップを子ども達と一緒に握りながら土を戻していたり、ボランティアの方と一緒に作業していたり、しばし時間を忘れて夢中になっていたようでした。

 

 

 

 

 

R0014432.jpg樹高180cm前後の大きな苗木だったのですが、ボランティアスタッフが植える穴をを掘っていて準備万端にしてくれていたので、重労働なく植えることができました。15種40本をあっという間に(そんな気がしました)植えました。ブナやシラカバ、ナナカマド、クルミ、などバラエティに富んでいました。
ちなみに、日本のアファンの森のスタッフだけでも一本植えさせていただきました。個人的には、日本のアファン以外へ植樹したのが初めてでしたが、「そういえば植えた木どうなっているかなぁ」とウェールズの話題になると思い出すのかな、と思っています。

 

SANY0280.jpg植樹を終えてビジターセンターに戻ると、ビュッフェスタイルのお昼ご飯を用意いただいていました。おいしかったです。特に専用のスペースがあるわけでもなく、普段は工作や課外授業で使っているような部屋に、食べ物と飲み物がセッティングされていて、スタッフやボランティアの方がサーブしてくれましたのです。手厚く迎えていただいていることが良くわかり、とても嬉しかったです。売店で前日同様しっかりおみやげを買わせていただいて、自然の日の森編であるアファンでの時間は終わりました。

 

 

 

このままバスはウェールズからイングランドへ戻ります。レディングという街のホテルが今後2泊の滞在場所です。国境の大きな橋を渡り、平らな風景を目にしながら、街にはいるとホテルがありました。

R0014458.jpg一息ついた後は、明日、テムズ川の再生やウェットランドなどをご案内いただくアリスター・ドライバーさんと共に夕食です。夕食前に明日の導入になるお話をスライドでご紹介いただきました。ご存知の通り、アリスター氏は2006年度から日本名アファンの森の理事です。ニコルさんの恩師の息子さんなのです。

 

 

 

SANY0300.jpgテムズ川、ロンドンウェットランドセンター、ジュビリー川の事例について紹介いただきましたが、どれもその規模の大きさに驚かされました。内容はとてもわかりやすく、質問もいろいろ出てなかなか食事に移れない状況にもなるほどで、それだけ理解しやすい内容だったのだと思います。
奥様のベリンダ様も同席して皆さんで一緒に食事をし、明日を楽しみにして今日を終えました。

(か)

 

 

 

 

 

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