【事務局日記】森林の変化が生態に影響

事務局日記

少し前になりますが、毎日新聞4月20日の記事に以下のようなものがありました。

 

森林:高齢化で姿消す野鳥 林業停滞で荒れ放題

「国内の森林面積は1970年代から変わらないのに、鳥類の生息域が大幅に減少していることが、森林総合研究所の山浦悠一・特別研究員(森林保全生態学)らの調査で分かった。…」

http://mainichi.jp/select/science/news/20090420k0000m040115000c.html

 

記事では、

  • 林業が停滞しているので「明るく若い森」が減り、そんな環境を好む鳥(留鳥、夏鳥)が減った
  • 日光が地表まで届かないため、草などが生えず、昆虫も減り、昆虫を餌としている鳥にも影響を与えたようだ

と伝えています。

 

人が森に手を入れていないと、生き物の生息環境が減ってしまう、という研究結果です。

 

夏鳥は、

・越冬地である東南アジアなどの森林伐採による「森林の物理的な減少」
・繁殖地である日本の手が入らないことによる「森林の放置」

の2つの問題のあおりを受けてしまっているわけです。

 

アファンの森でも、この時期にはサンコウチョウという夏鳥が確認されていましたが、ここ数年確認されていません。とても特徴的な鳥なだけに、残念に思います。アファンの森の居心地は良いと思うのですが…

(事務局 河西)

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