溢れる

事務局日記

先週の8月6日木曜日、朝からアファンの森周辺は薄曇でした。
戸隠方面の山には暗くて重たそうな雲が一日中のしかかっていました。
夕方になり雷の音が大きくなってきたと思ったらあっという間に土砂降りになり2時間あまり降り続きました。

夜9時過ぎになり「鳥居川が溢れた。事務所の前の道路を川の水が流れている」という連絡が入りすぐ現場に車を走らせました。

 

暗闇の中、増水した水が濁っています事務所に近づくと消防車の赤いランプがくるくる回っています。なんだかイヤな感じです。まずは事務所に入り、浸水がないかチェック。事務所の前の道路を川から溢れた水が流れたようですが、幸い事務所の中まで水は入ってきませんでした。既にニコルさんが来て低いところに置いてある本などの紙類や電気コードなどを濡れないように机の上に上げてくれていました。
川に近づくと、ゴンゴン川の中で石がぶつかる音がしており、濁流は土と砂の混じった異様な匂いを運んできて、辺りはいつもとまったく違う様相でした。

 

 

 警戒していた水防団の人に聞いたところ、上流の戸隠で大雨が降っており土砂でせき止められた水が流れ出すと、再び川が溢れるだろうとのこと。
事務所に戻り残りの浸水対策をしました。
鳥居川の水が溢れたのは1995年7月11日以来の事です。

  

様相が一変した鳥居川今日(8月11日)の写真。川の景色が一変しています。

 

 

 

 

 

 

 

以前の様子(7月撮影)これは7月に撮影した写真。上の写真と比べると変化がわかります。

 

 

 

 

 

 


 

 水が流れた痕跡

土手の上の草が倒れ、ここを水が流れたことがわかります。 

 

 

 

 

 

 

この光景を見てある事を思い出しました。
かれこれ5、6年前になりますが、四国を襲った台風の直後、徳島県のある村へ洪水と地すべりの災害現場を視察に行ったことがあります。その時目にした光景で印象に残っているのは、土砂崩れで山の斜面から流されたスギの木がダム湖一面を覆っていた事。それは水面だけではなく湖底にも無数に沈んでいました。信じられない光景でした。スギの木の根はどれもみな皿状に薄っぺらで、立っていたことが不思議に思えるくらいのものでした。ダム流域の山は一斉に植林されたスギ林でした。

(今回の鳥居川と比べると降雨量は比較にならないくらい多かったと記憶しています。)

 

翌日アファンの森へ行くと、小川はいつもの2倍~3倍程度流れているものの被害はまったく無く、いつもとかわらず来る者をやさしく迎えてくれました。

 

(事務局 堤)

 

 

※おかげさまで事務所の浸水被害はありませんでした。
 8月11日~16日までの夏季休業期間中は浸水対策のため電話、FAXはつながりません。
 

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