この前の日曜日、別件で黒姫に来ていた水生生物の調査メンバーが、
水辺を飛んでいたトンボをとらえ、種名を確認しました。
【コサナエ】
サナエトンボ科。
生態を調べると、
「羽化して間もない若い個体は水辺に近い樹林の林縁
や土手の草むらなどで生活する」とあります。
【エゾイトトンボ】
イトトンボ科。
「丘陵帯の低地や丘陵地、低山地の抽水植物が
繁茂する池沼や湿地などに生息する」のだそうです。
【クロスジギンヤンマ】
ヤンマ科。
「抽水植物、浮葉植物、沈水植物が茂る、やや小規模
の樹林が隣接した、あるいはそばにある池を好む」
こうしてトンボの「種類」とその「生態」を見ていくと、その場所の自然環境が見えてきます。
採取した弥生池とカワセミ池は周囲を木に囲まれて、
水の中にはヨシやコウホネなどの抽水植物が育っています。
池の水は小さな水路に注ぎ、ゆるやかな流れをつくっています。
【水路】
そんなに広くない範囲ですが、
多様な環境がそろっていて、
トンボにとっては居心地のいい場所のようです。
(事務局 堤)