【事務局日記】木片のつかいみち(続き)
事務局日記
木片のおはなしの続き。
森番の松木さんがナタで薄く切ったものが左の写真。
大きさは横幅3~4センチ、長さ7~8センチ、厚さが1~2ミリ。
この木はアカマツで、赤っぽく見える部分は松脂(マツヤニ)。
すべてのアカマツの根がこうなっている訳ではなく、ある事が原因で松脂が根に集まってくる
のだそう。その根を土の中から掘り起こしたものを削って使います。
この木片が特別なのは、木質の部分に松脂が集中していること。
そしてどこにでもある訳ではないのでなかなかの貴重品なのです。
さて、使いみちは?
【ヤニマツに灯る火】
これです。
ほんの2、3秒火を近づけるだけで簡単に火がつきます。
火力が強く多少の風が吹いても消えることはありません。
そして長持ち。
この木片1枚で何分も火が持つので、焚火やストーブの
火をおこすのにとても重宝するのです。
【シラカバ】 【スギの葉】
このほかにシラカバの樹皮や、スギの枯れ葉も焚きつけによく使います。
新聞紙などの紙類もよく使われますが、シラカバやスギの葉は、森を歩けば
そこらじゅうにあります。
ヤニマツの場合、この小さな木片1枚で薪に火がつくほどの火力があります。
寒い時期にいかにすばやくストーブに火を入れるか。
松木さんから聞いた松の木のお話でした。
(黒姫事務局 堤)