【事務局日記】 鳥居川で鮭の稚魚放流

事務局日記

3月24日(土)、アファンの森から2kmほどのところ(以前使っていた事務所の前)を流れる

鳥居川で鮭の稚魚の放流をおこないました。

これはNPO法人新潟水辺の会(会長 大熊孝氏)が2007年3月から行っている事業です。

2010年10月20日に信濃川河口より253kmの長野県の上田市を流れる千曲川で65年ぶりに

産卵したメスの鮭が発見されました。「水枯れの大河・信濃川」とまで言われた川を鮭が遡上

してきたのです。 ※こちらを参照:鮭の遡る信濃川・千曲川の復活

 

鳥居川では小雪の舞う中、地元の小学生や親御さん、そして教育長さんらが参加して

2万尾の稚魚を放流しました。

 

     【まだ雪が残る河原】         【旅立つ鮭のこども】

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体長わずか3cmほどの稚魚が、遥か信濃川の河口までたどり着くまでにはたくさんの

障害物があります。

「無事に河口まで辿りついてね」と願いながら、そっと川の水に放しました。 

すべての稚魚を川に送りだした後、ニコルさんから森と鮭のお話がありました。

 

    【大熊会長とニコルさん】

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カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のトム・ライムヘン

教授の研究で、
海から遡上してきた鮭をクロクマが

獲って
森の中に運んで食べる。その食べ残しを他の

動物や
昆虫
が食べて体内に取り入れる。
やがて

それらの
動物や昆虫
は食べられたり死んだりして

森の土に還る。

 

森の木には鮭によって海から運ばれたN-15という窒素が含まれていて、樹木の窒素量全体の

30%に
相当するそ
うです。

川を下って大海を旅した鮭が故郷の川に帰り、やがて森の木になるという壮大なスケールの話。

放流した鮭の稚魚が、4年後に故郷の川に戻ってくることを願うとともに、きっと大昔の黒姫でも

そんな生命の営みがあったのかと思いを巡らせ、夢はふくらみます。

 

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

 

 

 

(黒姫事務局 堤)


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