まだ緑の少ないこの時期、春の訪れを知らせるかのように、春植物たちがひと足早く森に彩りを添えます。
地上に姿を見せてくれるのは、葉を落とした落葉広葉樹林に再び葉が生い茂るまでのわずかな期間。
林床にさしこむ春の光を利用して花を咲かせると、夏頃には早々に葉を落とし、次の春まで地中で眠ってしまいます。
姿が美しく注目されやすい花々ですが、アファンの森では森の管理と深く関係するものとして、毎年春植物の生息状況を記録しています。
整備による光環境の変化が彼らにどんな影響を与えているか―。
1年の変化はわずかでも、継続することで何か見えてくるかもしれません。
また、春の湿地を彩るリュウキンカやミズバショウも花開いていました。
(黒姫事務局 嶋本)