『いきものしらべ』 その1 麻布大学・野生動物学研究室より
調査研究麻布大学の野生動物学研究室です。
アファンの森で動植物の調査を初めて2年が過ぎました。ときどき調査のようすなどを報告させてもらおうと思います。
今年度は3人の学生が調査をすることになりました。
一人は卒論を継続発展させようと大学院に入った嶋本さん、あとの二人は研究室に入りたての3年生の佐野さんと池田さんです。
ニコルさんに言わせると「なんでかわいい女の子ばっかりなの?男は何をしてるの!」とのこと。
5月上旬と6月上旬にお邪魔しましたが、この1ヶ月の変化は劇的でした。5月にはコブシが、6月はミズキとクルマムグラが印象的でした。
タニギキョウ
エゾノタチツボスミレ
サカハチチョウ
ウスアカオトシブミ
嶋本さんは森林管理が生物多様性にどういう影響をおよぼすかに関心があり、異なる群落の環境比較や群落調査をしていますが、ユニークなのは各群落の土壌を採取して、どういう実生が生えてくるかを調べようとしていることです。
土壌を持ち帰って、大学のビニールハウスでプランタに入れて育てています。5月にはその土壌サンプルをとりましたが、量があってかなりの大仕事でした。
ニコルさんがみたら、また言いそうです。「男は何をしてるんだ!」
(麻布大学野生動物学研究室)
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麻布大学 野生動物学研究室の皆さん
高槻成紀先生が担当されている研究室で、いくつかのご縁が重なり2009年の6月からアファンの森での生き物の調査にご協力いただいています。
2010年3月には麻布大学とアファンの森財団が「学術交流協定」を締結し、一層の協力を進めることになりました。
「森林管理が生き物のつながり(リンク)に与える影響を科学的に実証する」を全体のテーマとして、毎年学生が調査研究フィールドとして活動しています。