『いきものしらべ』 その3 麻布大学・野生動物学研究室より
調査研究7月8日から11日にかけて麻布大で調査に入りました。
ヤマボウシの白い花と、ニワトコの赤い実が印象的でした。
今年は3人の学生が調査に取り組んでいます。
嶋本さんは群落調査と環境測定。
今回は25のプロットでデータをとりました。森林管理が下生えにいかに強い影響を与えるかを示すいいデータがとれました。
池田さんには昆虫をいくつかの課題で調べてもらおうと思います。
オサムシなど飛ぶのが得意でない「地上徘徊性甲虫」を調べるために、地面にコップを埋め、中に寿司作りの粉末を入れておくと、動物の死体とまちがえて甲虫が入るのです。
草地が多くとれたようです。今回は大学で飼っているウシ、ウマ、ヒツジのウンチをもってきて、小さなバケツの上につるして糞虫を採りました。センチコガネやエンマコガネが入っていました。
佐野さんはフクロウの食物となるネズミの調査ですが、
夏は食べものがたくさんあるせいか、せっかくおいしいピーナツやサツマイモを入れてもほんの少ししか捕まりませんでした。
高槻はキョロキョロしながら蝶とトンボを採りました。
トンボは名前がわかりませんが、トンボ班のお役に立てばと思い、採りました。
(麻布大学野生動物学研究室)
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麻布大学 野生動物学研究室の皆さん
高槻成紀先生が担当されている研究室で、いくつかのご縁が重なり2009年の6月からアファンの森での生き物の調査にご協力いただいています。
2010年3月には麻布大学とアファンの森財団が「学術交流協定」を締結し、一層の協力を進めることになりました。
「森林管理が生き物のつながり(リンク)に与える影響を科学的に実証する」を全体のテーマとして、毎年学生が調査研究フィールドとして活動しています。