【財団の活動】フクロウ達の食べ残し
調査研究21日の日曜日、フクロウが残していったものを取りに行きました。
ヒナが暮らしていた巣箱の底に敷かれていた、ふかふかの「巣材」です。
木に登り、巣箱の中から取り出した巣材を袋に入れていきます。
一見すると何の面白みのないものですが、掘り返して、よく見てみると…
小さな骨や、羽根が。
フクロウのエサとなった小動物の消化できない部分、食べ残しです。
これを調べることで、ヒナが巣立つまでの1ヶ月間、一体どんな食べ物をどのくらい食べていたのか?という謎を解くことができるのです。
特にたくさん出てくるのはフクロウが大好きなネズミの骨。
写真の中央右側には頭の骨、左側には下顎が複数並んでいます。
1cmほどの小さな骨ですが、森に住むネズミか、草原や畑に住むネズミか、種類までわかってしまいます。
地道な作業ですが、こうした調査が生きものを知り、森の環境を知るための、重要なヒントとなります。
解析はビデオカメラの映像確認も合わせて、麻布大学の野生動物学研究室の学生さんが進めてくれます。
フクロウ達の食べ残し、今年はどんなことを教えてくれるのでしょう?
(黒姫事務局 嶋本)
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