【事務局日記】クモの世界

調査研究

アファンの森でクモの調査をされている新井さんがクモの観察会を開いてくれ、普段は鳥やリス、ネズミなどを調査している調査者の方々と一緒にクモを観察しました。

それぞれの専門があるので、普段は他の調査者の方はどんな調査をしているのかはなかなか分かりません。他の調査者の方々はどんな生きものを見ているのか見識を深めましょう、という事で、今回はクモでした。

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日中は森で実際にクモを観察し、夜は部屋の中で図鑑や映像などを使って、朝から深夜までクモの奥深い世界を体験しました。

巣の張り方、張る場所が種類によって違うのはもちろん、クモの巣をはらないクモ、クモを専門に食べるクモなどなど実に多様。

1mも歩けば違う種類のクモが見つかるので、200mくらいの距離を歩くのに3時間かかりました。

 

 
130904_nagakogane.JPG同じに見えるクモの糸も使い分けているのですね。

獲物を捕まえるために張る糸も粘着性があるタイプと粘着性のないタイプとあります。横糸と縦糸で粘着のありなしを使い分け、自分が歩くのは粘着性のない縦糸の上。

なるほど、クモが自分のクモの巣に引っからない理由がここにあるわけです。

巣をつくくるのに粘着性の糸を出さないクモもいるようですし、ハエトリグモの種類は巣を作らず、飛びかかって獲物を捕獲します。

クモの世界に足を踏み入れてみると、

なにかと嫌がる人も多いクモも、人間に対して何か悪い事をしているかというとそうでもないのでは?結構いいやつなのでは?なんて思ってくるものです。

ハエトリグモは良く見るとカワイイ顔をしていますしね。

おもしろい模様のクモもいました。

左、お腹が人の顔に見えませんか?「ビジョオニグモ」美女かどうかは分かりませんが。。。

右、鳥の糞に擬態?その名も「トリノフンダマシ」
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クモとの距離が近くなった一日でした。

 

(黒姫事務局 大澤)

 




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