C.W.ニコルが最後に残したメッセージ

事務局日記

今現在、懸命に闘っている方々、そして頑張っていらっしゃるすべての人々に感謝を込めて、C.W.ニコルが最後に残したメッセージを改めてお届けします。

詩や歌を何百と書いてきたニコルにとって初めての「祈り」とも言うべき作品です。映像とともにご覧ください。
そして、この「祈り」をぜひ一人でも多くの方々に届きますように広めていただけましたら幸いです。

C.W.ニコルアファンの森財団の活動に共感し支えてくれている映像クリエイター 森本コナン(ディレクター/カメラ)、東尾翔悟(カメラ)に感謝を添えて。

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森の祈り―C.W.ニコル
私にできること

願わくは
わたしは一本の木になりたい
暗闇の中に広く、深く根を張り
しっかりと土を抱えて
この地球を支える一本の木に

願わくは
わたしは一本の幹になりたい
空に向かって、まっすぐに、力強く
重ねた歳月と季節を年輪に刻み
すくっと立つ大きな柱に

かなうなら
この身を一枝に変え
光射す彼方へと手を伸ばし
風に揺れながら
天に祈りを捧げたい

願わくは
わたしは一枚の葉になりたい
瑞々しい緑の葉に
木陰を作り、清冽な息を吐き
春から秋にかけては
きらめく木漏れ日と戯れ
やがて命尽きれば密やかに舞い落ちて
再び森の土へと還るのだ

かなうなら
わたしはなりたい、どんぐりに
木の実に、ベリーに、果実に
食料を分け与え、広く種子を撒けるよう

さあ、みんなで一つの森になろう
それぞれの強さを持ち寄り、違いを受け入れ
砂漠に緑を取り戻そう
わたしたちの大切な惑星に
新たな命を育てるのだ

わたしたちの手で木を植えよう
この大地に
そして、みんなの胸に

2019年6月 C.W.ニコル(訳:森洋子)

 

A WOODLAND PRAYER by C.W.Nicol
WHAT CAN I DO?

Let me be a tree
With roots spread wide and deep in the darkness
Held unto Earth
Holding earth

Let me be a trunk
Tall, straight and strong
A timber pillar
Ringed in years and seasons

Let me be a branch
Reaching for the light
Swaying in the wind
Praying to the heavens

Let me be a leaf
Fresh and green
Giving shade and cooling breath
Shimmering in sunlight
From spring to autumn
Then dancing down in delicate death
To rejoin the forest floor

Let me be an acorn
A nut, a berry, a fruit
Sharing food and spreading seeds

Let us be a forest
Embrace our strengths and differences
Turn back the desert
Nurture our precious planet

Let us plant trees
In the ground
And in our hearts.

C.W.Nicol June 2019

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生物多様性の豊かな自然を日本中に広げたいと願った、ニコルの想いをカタチにするため「C.W.ニコル自然再生基金」を開設しました。

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