【財団の活動】アファン”心の森”プロジェクト 2010年5月
心の再生少しさかのぼって活動のご報告です。
5月の15日(土)~16日(日)には、盲特別支援学校に通う人たちを迎えてのアファン”心の森”プロジェクトを実施しました。愛知、神奈川、千葉、東京から11人の子ども達と、親御さん2人が春の森に包まれました。
電車が止まってしまったこともあって、アファンの森に到着するまでにひと苦労ありましたが、全員無事に到着してスタートしました。
初参加は3人。
初めての場所に緊張はあったのかもしれませんが、リピーターの人と一緒ににこやかにスタッフと出会っていました。
2日間とも天候に恵まれ、気持ちよいアファンの森でまずは、「癒しの森のお弁当」で腹ごしらえです。
改めて自己紹介をしてアファンの森の一員になり、出かけます。
カエルや鳥の声に足を止めては耳をすましたり
長靴で沢に入り水の感触を楽しんだり
仲間と一緒に森にいることを楽しんだり
・・・
森との関わり方はそれぞれのペースがあるようす。
そのまま夕食も森で食べました。
メニューは「水餃子」。粉を練って、具を入れて包んでもらいました。
その後もしばらく火を囲んで、夜の森でのんびり。語らったり、歌ったり。
この時間になると、参加者同士の関わりも多くなります。
リピーターが初参加の人をいろいろフォローしている姿がそこここに見られすのも微笑ましい。
2日目。
森の入口でゆっくりと深呼吸をして出かけます。
昨日はそれぞれのペースでしたが、今日はみんなで一緒にという雰囲気。
ウッドチップを道に敷いてもらう作業です。
散策道にチップが敷いてあるので「ここを歩いていれば大丈夫」と盲学校に通う人たちは知っています。このウッドチップは、松木が森で間伐して集材し、チッパーでチップにしてもらった山を多くのボランティアさんに一輪車などを利用して作業をしてもらって初めて散策道になります。
他の訪問者のために、そして何より森の、とくに土の中の生き物のために作業をしてもらいました。
なぜチップを敷くのか説明をして、短時間集中して作業をしてもらいました。
よい天気の中、みんな大汗をかきながらも本当に一生懸命作業してくれました。
終わった後に、ニコルからお礼と大切さをお伝えしました。
参加者の皆さんはそれぞれに充実感を味わっていただけたようです。
サウンドシェルターで笹ずしと、森の恵みである山菜の天ぷらをみんなで食べると、もうアファンの森を離れる時間に。
最後に2日間を振り返って全員が分かち合う時間を持ちました。小学生から高校生まで、初参加の人もリピーターの人もそれぞれがいろんなことを感じてくれたことはよくわかりました。
ある参加者は、しばらく黙っていて、その後に
「いっぱいありすぎる」
今回も、よい時間を過ごさせてもらいました。
(事務局 河西)