◎震災復興
3月18日、宮野森小学校の卒業式が執り行われ、当財団からもc.w.ニコルが来賓として出席しました。
野蒜小学校、宮戸小学校が統合して宮野森小学校となり1年、新校舎が完成してからは約2ヶ月と短い時間でしたが、仮設の学校で長い間過ごしてきた子どもたちが無事にこの新しい学校で卒業が迎えられて本当に良かったと思います。
体育館に入場してきたときの引き締まった顔、こみ上げてきた涙をぬぐう姿、そして満面の笑顔と色々な感情が見て取れました。この日卒業した6年生の皆さんにとって忘れられない1日になった事でしょう。いつか卒業を迎える下級生はそんな上級生の姿をしっかりと目に焼き付けたに違いありません。
野蒜小学校、宮戸小学校と100年以上続いていた学校は幕を閉じましたが、宮野森小学校として新たな伝統がここから始まります。
記念すべき宮野森小学校の第一期の卒業生として、大きな夢を持って新しい一歩を踏み出してほしいと思います。
卒業生の皆さんおめでとうございました!
(黒姫事務局 大澤)
震災の年(2011年)、アファンの森に東松島のご家族を招待したことがきっかけで、森の学校づくりに関わらせていただくようになりました。
あれから5年10か月。待ちに待った宮野森小学校の新校舎が完成しました。
今週頭に執り行われた落成式(1/9)、始業式(1/10)に参列させていただき、始業式でニコルが子どもたちに向けてご挨拶をさせていただきました。
東松島の豊かな自然を活かした森の学校を創るべく、ニコル共々奮闘してきましたが、たくさんの方の想いとご協力があり、素晴らしい木造の学校となりました。
5年前、仮設校舎に入学した子どもたちも、この新しい校舎で3学期を過ごし卒業を迎えることができます。
学校は森の学校をコンセプトにしていますが、木造校舎であることが森の学校ではありません。
隣接する「復興の森」や周りに広がる海や川、田んぼなど豊かな自然を活かした教育の拠点となって、本当の意味での森の学校となります。
そのためには、ハード面のみならず、プログラムの開発などソフト面の整備も必要です。当財団では引き続き、学校の先生や地域の方々と共に日本一の学校と呼ばれるような地域をめざし協力していきたいと思います。
(黒姫事務局 大澤)
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21日、22日の2日間にかけて、東松島野蒜で「復興の森づくり」を実施しました。
(コスモ石油エコカード基金助成事業)
地元の方々を初め、森の学校づくりを応援してくださっている、「サンデン環境みらい財団環境ネットワークキャンパス(E-キャン)」、「サンデン東北支社」、「日本ハム東販売株式会社」、「宮城トンボ株式会社」の有志の方々が森づくりに参加してくださいました。
生物多様性豊かな森を目指すとともに、12月の宮野森小学校完成までに、森の中でも授業ができる環境を整えたいとの思いで、今年も森づくりを進めています。
今回2日間でのべ80名以上の方に関わっていただきました。
作業によって、笹藪に覆われ暗かった場所が一気に明るくなりました。地面まで光が届くようになったことで、今まで眠っていた種や、新しく飛んできた種が芽吹きやすくなると思います。定点で作業前と作業後の写真を、と思っていたら、変わり過ぎて元の場所がどこだかわからなくなりました・・・。
それくらい作業がはかどり、今まで見えていなかった木々の様子が分かり、こんな大きな木があったんだな、とか、コナラの木がたくさんある!とか新たな発見も。
宮野森小学校のすぐ裏に、森の劇場を制作する予定ですが、そこまでのルートも見えてきました。子どもたちが学校に通い始めるまでに、少しでも良い環境を整えと行きたいと思います。
上の写真は同じ場所から撮影しました。
また、22日にはE-キャンメンバーによるソーラークッキングの実演も行いました。天気も良く絶好のクッキング日和でした。作業を始める前にクッカーをセットして、2時間の作業を終えると、蒸し焼き芋、炊き込みご飯、ラスク、ゆで卵が完成。改めて太陽の力を感じることができました。
ご協力いただいた皆様本当にありがとうございました。
(黒姫事務局 大澤)
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先月4月21日、宮野森小学校5年生の田んぼの授業「馬耕の見学」が行われました。
馬耕を担当したのは、美馬森Japanの八丸さん、と馬のショウちゃん。
馬を使って畑を耕す伝統的な方法は東松島でもちょっと昔まで行われていた農法です。地元のご年配の方々は、馬が働いている風景を普通に見ていたそうです。
5年生の田んぼの学習ではアグリードなるせさんが、田んぼ作りを担当しています。
アファンの森財団では、学校の授業の中で出来ないお米の活用についてを、イベントとして行い学校が進める田んぼ作りの授業と合わせて、お米が自分達の口に入るまでに、どのような過程を経ているのかを一緒に考えていきたいと思っています。
翌22日は、宮野森小学校3年生の総合の授業を担当させていただきました。
今年度、復興の森を使った第一回目の授業でした。
まずは生きものの気持ちになる方法を教室で学び、その後、復興の森とその周辺環境の生きものを観察を行いました。
復興の森では春の植物がちょうどみられる季節で、今の季節しか見られない花などを観察しながら、どんな生きものが暮らしているのかや、生きものの視点に立つ方法などを学びました。観察の方法は見るだけでなく、匂いを嗅いだり、時には食べて味を確かめてみたりと、森との接し方も色々です。
初めての森の授業でしたが、みなさん色々なものに興味を持ってもらったようです。
これから1年をかけて復興の森や身近な生きものについて考えていきます。
(黒姫事務局 大澤)
ツイート3月29日(火)森の学校づくりにご協力いただいている国際紙パルプ商事様と共催で森づくりと紙すきのワークショップ実施しました。
復興の森づくりと和紙の原料となる木「コウゾ」「ミツマタ」の植樹、そして紙すき体験に地域の小学生や地域の方々が参加してくださいました。
講師には手すき和紙工芸作家 アウテンボーガルト・ロギール氏をお招きしました。
まずは、豊かな森を目指し、森づくり作業を行いました。
春本番を前に、森にはカタクリなど春植物が芽を出しています。
2012年から整備を進めていますが、ササ刈り、藪刈りを実施した場所では林床まで光が届くようになり、カタクリの数が増えているようです!
森づくりの後は和紙の原料「コウゾ」「ミツマタ」の植樹を行いました。
植えた木はまだ小さいですが、秋ごろまでには枝を1m以上に伸ばし、紙の材料がとれるように育つとのことです。来年は今回植樹した木で紙すきができるはずです。
午後は紙すき体験。
和紙の原料が植えた「コウゾ」「ミツマタ」だとしても、実際にどう紙になるのか?
使うのはコウゾ、ミツマタの皮の部分。
一般に良く目にするコピー用紙などは洋紙と呼ばれ、材料は木を細かく砕いて繊維状にしたもの。
それに対して、和紙は木の皮の繊維を使います。
洋紙に比べ、耐久性にも優れ、1000年持つと言われているそうです。
ロギールさんから、和紙になるまでの行程を説明してもらいながら進め、葉っぱや花も一緒にすき込み世界に1枚だけの和紙が完成。
みんなとても素晴らしい作品になりました!
(黒姫事務局 大澤)
ツイート3月6日(日)
アファンの森財団にご支援いただいているサンデン環境みらい財団ネットワークキャンパスの皆さんと一緒に
「森の教室」 太陽の力で料理を作る ソーラークッキングワークショップ を実施しました。
生きものにとって太陽は欠かせません。太陽からの恵みがあって我々地球の生きものは生きています。
そんな太陽の力を改めて知ってもらおうと、電気を使わないでお湯を沸かしたり、料理を作ったりするワークショップです。
しかし、
太陽の下、ソーラークッカーを使っての料理や復興の森づくりを実施する予定でしたが、当日はあいにくの雨模様。残念ながら室内でのソーラークッカーづくりに予定を変更して実施しました。
ソーラークッカーはキットで販売しているものもありますが、今回は自分たちでも作れるソーラークッカーという事で、簡単に手に入るもの、身近にあるものを利用して作ってみました。
材料は、段ボール、キッチン汚れ防止シート(シルバー)やスナック菓子の袋、クリップ、洗濯バサミ。
どこの家庭でも見かけるありきたりのものです。
それらを材料にはさみやカッターを使い、組み立ていきますと・・
参加者全員、立派なのが完成しました!
他にも、色々な種類菜ソーラークッカーを紹介すると、大人の方からは自分で作ってやってみたいという声もありました。
それぞれで完成させたソーラークッカーはお持ち帰りいただき、晴れた日に家で試して頂くことにしました。
震災があった5年前、ライフラインが途絶えてしまった東松島市。
そんな非常時でも、工夫次第では暖がとれる、暖かいものが飲める。これはとても大事なことだと考えています。自然からのエネルギーを使って、どうやって非常時に生きていくのか?工夫や想像力を養っていくことが大事だと思っています。
子どもたちにとって、今日の経験が未来に活きてくれると信じています。
主催:(一財)アファンの森財団 共催:(一財)サンデン環境みらい財団
(黒姫事務局 大澤)
ツイート11月8日(日)は有限会社アグリードなるせさんの主催する福幸祭。
アファンの森財団はツリーハウスカフェを出店しました。
当日の天気はあいにくの雨。
ツリーハウスカフェは屋外につき、大きなタープを張ってその下でのカフェ営業となりました。
天気が良ければ気持ちが良い3階の風のデッキも雨でシトシト濡れていました。
残念ながら天気には勝てません。
メニューはコーヒー、ココア、パンケーキ、おしるこ、焼きマシュマロなどをご用意。
雨とはいえひとときのくつろぎ空間をご提供。
客足は少なかったですが、多様性を考えるアファンの森らしく、国外からのお客様もいらっしゃり、インターナショナルなカフェにもなりました。
英語はたじたじな私たち、身振り手振りでお話ししつつ、ロンドンから来た建築を学ぶ学生さんとのことでした。
コーヒーを飲みながら、絵を描いたり、お話ししたりと本場カフェさながらでした。
足元が悪い中、おいでいただいた皆さんありがとうございました。
反省点としては、天候が悪いこともさておき、今回は準備不足でした。
震災で地域から離れなければならなくなった人たちを元気づけ、みんなで会える機会を作ろうとしているこの福幸祭。
せっかくの機会ですから、私たちがする活動も地元方々に知ってもらう機会にしていけたらと思っています。
(黒姫事務局 大澤)
ツイート11月7日(土)
イオンスカラシップ研修の一環で、復興の森づくりが実施されました。
震災以降毎年森づくり作業をお手伝いいただいて、今年で4年目になります。
参加してくれたのは主に中国や東南アジアの留学生たち42名です。
森づくりの作業の前に、現在の被災地の状況を見てまわり、ここに住む人達がどんな経験をされたのかを知っていただきました。
当時の状況を知る東松島市議会議員のお1人にお話を聞き、被災した時の生の声を聞きました。
背景を知っていただき、学生の皆さんには森の整備、藪刈り、ササ刈り作業をしていただきました。一人一人が少しの作業しかできなくてても、大勢でやるとものすごく多くの仕事ができます。
単純で地味な作業ですが、その作業が森づくりには大切です。
お昼は学生が中心に作った豚汁とおにぎりで。
焼きリンゴにマシュマロがデザートでした。
復興の森での作業は今後も継続的に続けていきます。
森の学校が完成し、小学生たちが森の中で授業をする風景が近いうちに実現するのではないでしょうか。
幾年かたったのち、森の様子をまた見に来ていただきたいと思います。
(黒姫事務局 大澤)
ツイート6月、7月にかけて宮城県東松島市にて森と海の学校を実施しました。
※コスモ石油エコカード基金助成事業
東松島の子どもたちに自分たちの住む地域の自然環境の素晴らしさを感じてもらうと同時に、子どもたちの生きる力を育てる活動です。
6月は27日、28日の2日間で海と森の活動の予定でしたが、天候大荒れのため海の活動は断念。森の活動2日間に振り替えて実施しました。大雨が降ろうが子どもたちは元気。スタッフの心配をよそに雨の中、森を堪能する2日間となりました。
7月は27日、28日の2日間。
容赦なく照りつける太陽の日差しの中、海の活動を実施。
海の専門家、木村尚先生にもお越しいただき、海の生態系を学び、
そして、海で思いっきり遊びました。
冷えた体は沸かしたドラム缶風呂で暖まり、そしてまた海へ。
森では定番となりつつある竹ごはん。自分のご飯は自分の責任で炊いてもらいました。
たっぷりカレーをかけておいしくいただきました。
海で泳いで、森を探検して、森と海を満喫した2日間でした。
(黒姫事務局 大澤)
東日本大震災の復興支援の一環として、被災地の方々をアファンの森に招く活動も今年で4年目を迎えました。
今回は東松島の小学生とそのご家族をお招きし、5センスプロジェクトを実施しました。
東松島からバスに揺られて到着した黒姫は30℃を超える真夏日。
まずはアファンの森の空気を肺いっぱい取り込んでアファンの森で過ごす3日間が始まりました。
初日は森に慣れる日。
アファンの森ってどんなところなんだろうと、イメージを膨らませ森の中でできる楽しいことを見つけながら、夜まで森の中で過ごしました。森で夕食をとりながら、あたりが夕闇に包まれる雰囲気を楽しみした。
そしてこの日は新月。いつもより暗い森にホタルが舞って、より一層きれいに感じました。
2日目は森と川で過ごすアクティブな日。
アファンの森は28年整備を続けた結果、今のように安心して子ども達を招いて活動できるまでになりました。そこで、子ども達にも整備作業をお手伝いしてもらいました。1人1人出来ることを少しずつやるだけでも大きな力になります。30分足らずの作業で森はきれいになりました。
東松島の森も同じように整備を続けていくことで、アファンの森のようななることを子ども達にも感じてもらえたと思います。
先日、震災復興プロジェクトにご支援をいただいている企業の皆様や地元の方を中心に東松島市で、野蒜のツリーハウス周辺の整備作業と宮戸島「乙女の浜」の清掃活動を実施いたしました。
5月31日(土)
復興の森の斜面の土留め作業とツリーハウス周辺の環境整備を実施しました。
震災復興プロジェクトにご支援をいただいている、アサヒビール株式会社の東北支社の皆様と、サンデン環境みらい財団の皆様、そして、東松島市役所の皆様、地元住民の方もお手伝いしてくださいました。
ツリーハウス脇の斜面は急なため雨などによる土壌の流出が心配でした。そこで、杭柵を施し土壌が必要以上に流れ出ないようにしました。使うものは森の整備によって出た、木やササ。以前に刈り取り、置いておいた山の上にあるササを下まで降ろしてくるために、何度も山を登ったり下りたり。
ツリーハウス建造時に出た、木材の端材も残されたままになっていたので、片付けて、薪として有効利用するために玉切りをしました。おかげで大分片付いてきましたし、しばらく薪の心配はいらなそうです。
長野県に拠点を置く我々にとってなかなか現場での作業ができないので、このような機会の時にたくさんの方に協力いただけると、大変助かります!
3月23日(日)東松島市にて、
北原ライフサポートクリニック東松島さま主催、美馬森Japan(八丸牧場)さま、アファンの森財団共催でストレスケアプログラム「ここから(心・体)一歩」第一回を実施しました。
東松島市にお住まいの方にお声掛けした今回のプログラムは、ストレスケアということで「癒し」をテーマに、
美馬森Japanさまのホースセラピーと、
アファン財団の、五感を使う森歩きと整備の作業体験を実施しました。
震災によって、仮設住宅暮らしを余儀なくされている住人の方々は想像以上にストレスがたまっています。そんな人たちに健康になっていただくために、そして、病気にならないためにと今回のストレスケアです。
馬と一緒にいるだけで癒されたり、ただ森を歩くだけも癒されたりしますが、それに加えより効果的な癒しを提供しました。
そして、体験している時の皆さんのとても良い笑顔のこと。
この笑顔を見れば、ストレス何て何処へやら、ではないでしょうか。
今回の取り組みは試験的な部分もありましたが、今後も続けていきたいと思います。
目指すところは、東松島で極上の癒し!
(黒姫事務局 大澤)
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復興の森のツリーハウスの前に広がる湿地で生きもの調査を行い、見られた生きものから今の湿地の状況を知り、今後たくさんの生きものが棲めるようにするにはどうしたらいいか3年生の子ども達と一緒に考えました。
雪が残る寒いひの中、子ども達は一生懸命生きものを探していましたが、思うように生き物は見つからず。
まだまだ寒い季節であること、造成工事のため湿地の環境が変化してしまったことにより生き物は減ってしまったようです
ここにたくさんの生きものを呼び戻すためにはどうしたらいいのでしょう?
一緒に考え、子ども達は自分たちで生きものがたくさん棲める湿地を整備すると約束してくれました!
(黒姫事務局 大澤)
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東松島市議会議員の方7名がアファンの森に視察にいらっしゃいました。
東松島市で進めている「森の学校」についてや、アファンの森での取り組みについてご案内致しました。
この日は冷え込み雪が舞う中でしたが、森も散策していただきました。
十分に森を感じていただけたようで、
「来てみて良かった」、「来てみないと分からないね」
と皆さんがおっしゃっていただきました。
今後も長く取り組んでいく「森の学校」の活動には東松島の皆様のご協力も欠かせません。
今回いらしてくれた皆様は今後の活動を応援していただける方々だと感じました。
今後ともよろしくお願いいたします。
(黒姫事務局 大澤)
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9月28日(土)、東松島市にて心と森をつなぐコンサート 加藤登紀子&C.W.ニコルLIVEコンサートがおこなわれました。
森の学校の応援団である加藤登紀子さんが、歌を通じて東松島市民の心に思いを届けます。
ニコルズスペシャルバンドでは、アファン震災復興プロジェクトのスポンサー企業のご担当者自ら演奏して下さいました。
さらに、鳴瀬未来中学校の子ども達は、力強い太鼓を披露。
会場である体育館には多くの人が集まり、大盛況となりました。
お手伝いいただいた皆様、ありがとうございました。
facebookページでも紹介していますので、よろしければこちらもご覧ください。
これからも益々、地域の皆さんの心に寄り添った活動を目指していきます。
(黒姫事務局)
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ご報告が遅れてしまいましたが、7月末に実施しました7月のキャンプの様子をご紹介します。
7月29日~31日。長野県黒姫のアファンの森を離れて、東松島市の海と復興の森をフィールドにキャンプを実施ました。
アファンの森のある長野県には海はありません。海のない長野県でも川はいずれ海へと繋がりますが、宮城県東松島市は海に面し、復興の森から海が見える程、森と海が近い存在です。復興の森をアファンの森のように多様性豊かな森にしようと森づくりも始まっていますが、森だけでなく海も大切な自然環境だと、森と海は繋がっていると気づいてもらえるようなキャンプにしたいと実施しました。
震災の被害を受けた被災地同士の交流が生まれる機会にしたい。そんな思いもありました。
最初に出会った時にはお互いに距離を置いている感じの子どもたちでしたが
今回はキャンプ生活を楽しむ事。
今はスイッチ一つでご飯も炊けるしお風呂も入れる便利な世の中です。
が、野外生活ではそんな簡単にご飯だってお風呂だってでてきません。何もしなければ何もないまま。全て自分達で準備をしなければご飯だって、お風呂だって入れないのです。
ご飯は鉄釜で薪を使ってご飯を炊く。お風呂だって
集めた薪が湿っていたり、生だったりでなかなか火がつきません。いかに燃えやすい薪を集められるかが大事なのです。
必死になって火おこしをする子供たちも煙対策に完全装備。
やっと沸いた風呂は格別でした。
東松島市野蒜の子ども達と生きもの観察、巣箱づくりをしてきました。
野蒜中下地区のこども育成会のイベントで、私達は生きものの専門家としてそのお手伝いです。梅雨の明けない宮城県ですが、この日は朝から晴れて、暑くなりました。
まずは田んぼや水路の生きもの観察から。たも網で生きものを捕まえ、どんな生きものが暮らしているのかを調べました。メダカ、モツゴ、ウキゴリ、マツモムシ、カイエビなどなど。気になる生きものは実体顕微鏡で観察。子ども達の興味は尽きません。
続いて、 鳥の巣箱づくりです。
ここ野蒜地区は震災復興のための高台移転計画が進んでいます。そのため周囲では造成作業が始まっていて、森は広い面積が伐採されてしまいました。
多くの鳥たちもすみかを失ってしまったことでしょう。そこで、隣接する「復興の森」エリアに巣箱をかけ、営巣調査をおこなおうと考えています。
子ども達にその巣箱づくりを手伝ってもらいました。
木板に寸法を測って線を引き、ノコギリで切り、くぎを打って巣箱を組み立てました。
作ったのは小鳥用の巣箱でしたが、最後にフクロウ用の大きな巣箱もみんなで作り上げました。
このような活動によって子ども達が自然や生きものに興味を持ち、これからもずっと暮らしていく地域に目を向けるきっかけになれば嬉しいです。
中下の皆さん、このようなイベントに参加させていただきありがとうございました。
バーベキューおいしかったです。そして、とても楽しかったです。
(黒姫事務局 福地)
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東松島市野蒜で「森の学校」づくりをしているアファンの森財団ですが、今回、海の日に東松島市宮戸の月浜海水浴場で「海の学校」を開催しました。
前夜から朝まで警報が出るほどの大雨が降りましたが、開催時間にはほぼ雨も上がり、風も波もない絶好のコンディションになりました。
プログラムは、まず安全講習からスタート。ライフジャケットの着用、水中での姿勢、スローロープを使った救助法などを体験。
その後は、お楽しみのシーカヤックです。
パドルの使い方、シーカヤックの乗り降りなどを習ったら、さっそく海へ。
進んだり、曲がったり、止まったりと、パドルの扱いにも慣れてきたところで、唐戸島という無人島まで渡りました。島では磯の生きもの観察をしたり、洞窟を見に行ったりしました。
岩場には牡蠣や海苔がびっしりついていました。さすが松島湾ですね。
達成感からか、島から戻ってきた子たちの表情は少し自信に満ちていました。
(黒姫事務局 福地)
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