①森の再生
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早くも初夏を感じさせる森の散策、この日のテーマは「道草を食う」。
その言葉通り、実際に道に生えている草を食べながらゆっくり歩きました。見る人が見れば食べられる植物は実にたくさんあります。ササ、コバギボウシ、イタドリ、ウドなど、そのまま食べても十分おいしいものは、その場で味噌をつけて食べ、調理をするとおいしい、タラ、クワ、ハナイカダ、ナルコユリなどは後で食べみようと、採取しつつ森を歩き。
中には食べられる植物に良く似た毒があるものもあるので要注意。アファンの森の中には猛毒トリカブトも普通に生えています。違いや見分け方も解説しながら森を楽しみました。
道草ばかり食べていたので、歩いた距離は本当に短かったです。
お昼には採っておいた山菜類を天ぷらにして味わいました。
午後からは、森の保全作業。特定外来生物オオハンゴンソウの駆除作業をお手伝いしていただきました。おいしいものを食べていただいた後だけに、皆さん作業がはかどっていました。
見学会にご参加の皆さんありがとうございました。
明けて15日は終日、オオハンゴンソウ駆除作業を行いました。
ボランティアでお集まりいただいた皆さんと、この日もせっせとオオハンゴンソウの駆除作業をつづけました。根っこから抜かないとまた再生してしまうので作業は地味に大変です。ですが、ここ数年駆除作業を実施しているおかげで、だいぶ勢力は衰えてきた気がします。
ご参加いただいたみなさんありがとうございました。
(黒姫時事務局 大澤)
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11月14日、株式会社リコーの社員の方が中心となって活動を行っている、「リコー環境ボランティアグループ秦野の雑木林を守る会」から、5人の方が森の作業を手伝いに来てくれました。
午前中は、先日ポロ・ビーシーエスの皆さんが間伐を手伝ってくれた、馬搬を行うカラマツ林の片付けです。
過去の手入れ不足から、枯れ木の倒れたものや枯れ枝がまだ残っています。
馬で木材を引き出すには、これらのものが邪魔になります。
普段は片づけながら搬出を行うのですが、事前に片づけてあった方が人も馬も安心です。
馬の気持ちになって、邪魔にならない場所に集めていきます。
そして午後からは、キノコのほだ木のコマ打ちです。秦野の森でもコマ打ちを行っているそうで、手際よく穴を空け、打ち付けて行きます。
コマは1500個ありましたが、短い時間で終わらせることが出来ました。
みなさん、ありがとうございました。
(黒姫事務局 石井)
ツイート財団のオフィシャルスポンサーとしてご支援いただいている「ポロ・ビーシーエス株式会社」の林業部門のメンバー5人が、11月4日~6日に森の作業を今年も手伝いに来てくれました。
昨年までに国有林のスギの間伐、チップ敷き、コナラ林の間伐などしていただきました。そして今年はカラマツ林の間伐とコナラにオニグルミの伐採です。
代表取締役の高井洋一氏と京都大学名誉教授の竹内典之先生も同行され、天気にも恵まれ広葉の森での作業となりました。
このカラマツ林は、アファンの森財団設立以前に植えられたもので、谷側半分は2009年に伐採を行い、2010年にブナを植えてあります。
中央部には、2年続けて営巣しているノスリの巣があるので、伐採によって影響が無いようにしなくてはいけません。
伐採は、ブナに注意しながら他のカラマツにも倒した木がかからないように方向を決めて要領良く切っていかないと、余計な手間がかかってしまいます。
そして、伐採した材は馬で引き出すため、方向をある程度そろえて馬が運びやすいよう倒していきます。
でもそこは、普段から吉野杉で有名な奈良県吉野で林業をしている方々です。
手際よく次々と切り倒し、片づけていきます。
この3日間で、予定していたものすべてを終わらすことが出来ました。
ポロの皆様、今年もありがとうございました!
(黒姫事務局 石井)
ツイート12月上旬まで長野県の林務課から、移動式簡易製材機を借りていました。
ハスクバーナー製のこの機械、バンドソーという刃で製材する中々の優れものです。
そもそも製材機を何に使うのかというと、春に国有林で間伐した杉のうち、チップにするには太すぎるし、材として引き取ってもらうには材質が悪く、使えないものが結構残っていました。
なにか有効利用はできないかということで、製材して小屋を建ててみることに。
ティピの裏にある通称「薪小屋」が、もう限界が来ているのでそれに代わるものを建てようと。
自分で製材をしてみると、ちょっと曲がっているだけで使えない部分がたくさん出るのが良くわかります。
木の上部(末口)と根元の太さ(元口)の違いが大きくても同じです。
このような材は、森の手入れ不足が非常に関係しています。
森はすでに雪に包まれてしまったので、作業はしばらくお休み。
屋根がかかるのは来春になりそうです。
さてさて、どんな小屋が完成するか、アファンに来た時のお楽しみです。
(黒姫事務局 石井)
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今回は、同社代表取締役の高井洋一氏と普段は吉野杉で有名な奈良県吉野町で林業をしているメンバーが2名です。
京都大学名誉教授の竹内典之先生も同行してくれて、たくさんのアドバイスをいただくこともできました。
そのほかにも、同じくオフィシャルスポンサーである大正大学から学生2名が参加です。
この二人は、9月にアファンの森で行ったフィールド学習「森・里・海 連環学」の参加者です。
ポロのメンバーは、広葉樹の伐採は初めてということでしたが、すぐにコツをつかんで手際よく作業を進めていきます。
伐採したコナラは、玉切りして、細い枝葉は短く切ってじゃまにならない場所に集めます。
玉切りにした木は、ナメコとシイタケのほだ木と薪にします。
キノコのコマ打ちと薪割まで、手伝っていただきました。
皆様、ご協力ありがとうございました。
(黒姫事務局 石井)
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アファンの森の夏の管理作業と言えばほぼ下草刈りです。
通常下草刈りと言うと林床の草を片端から刈ってしまいますが、生物多様性豊かな森づくりをしているアファンの森では将来森を構成するであろう樹の実生や希少な植物など残すべきものは残しながら刈っていきます。豊富な知識と瞬間の判断力を必要とする作業なのです。
秋になって下草刈りはそろそろひと段落といったところでしょうか。しかし、雪が降ると何もできなくなってしまうので、それまでにまだまだたくさんの作業が待っています。
今日の作業は国有林で間伐したスギを使った森のベンチづくりです。
この丸太ベンチは森の中で人が集まる場所に置いてあります。アファンの森に来たことがあれば座った記憶のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
出来たてのベンチはまだ若々しい色をしていますね。
何年も使い続けている奥のベンチのように、味わいのある色になっていくのでしょうか。
(黒姫事務局 福地)
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インターン研修生の諏訪です。
そして人生で初めて草刈り機を使いました!
草刈りなんて簡単だろうと思って挑んだのですがいざ草刈り機のエンジンをかけ始めるとエンジンの振動が体に伝わってきてかなり緊張しました。
特に私はバイクなどの運転をしたことがなかったのでアクセルレバーの握り加減が難しく、最初は恐る恐る刈っていました。
また、単純な力仕事だろうと思っていました。
しかし、大きく成長する可能性のある木がなくなってしまわないようにあちこちにあるコナラの実生は刈り取ってはいけなかったので体力だけでなく集中力も必要でした。
蒸し暑かったこともあり少し疲れましたがときどきエンジンを止めて振り返ると草が伸びきっていた所の地面に光が届くようになっていてその様子を見るのが楽しかったです。
(インターン研修生 諏訪)
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単純な作業と考えがちな草刈りは、アファンの森の中ではとても気を使う作業の一つです。
これから成長が見込まれる木の実生や、今まで見た事がない植物(新しく種が飛んできて生えたり、眠っていた種が芽生えたり、それが貴重な植物だったするのです)は残さないといけません。
そうやって管理されてきたのが、今の『アファンの森』なのです。
(黒姫事務局 大澤)
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5月12日(日)は、ボランティアの方に手伝っていただき特定外来生物オオハンゴンソウの駆除作業を行いました。
前日の雨と打って変わって天候は晴れ。日差しが強く清々しさよりも汗ばむ気温となりました。
中には前日に続いて作業を手伝って下さった方もいらっしゃいました。
この日は作業がメインの為、挨拶も早々にオオハンゴンソウを抜く作業に取り掛かりました。
作業は地味で根ごと抜き取る根気のいる作業です。「休みながらやりましょう」と声をけるも作業が始まると皆さん黙々と抜き取っていきます。
そのおかげもあり予定していた区域を予定時間よりも早く終了する事が出来ました。
ボランティアの皆様、ご協力ありがとうございました。
(黒姫事務局 大澤)
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今週の月曜日からアファンの森には馬が滞在中です。
昨年の馬搬研修と同じく東北からやってきた「サムライキング」と「ダイちゃん」が森の中を歩いている風景が見られます。
前回は馬搬の研修が目的でしたので多くの方々に見てもらいましたが、今回は昨年出しきれなかった材を引っ張り出す事が目的の本格的な作業です。
それにしても、馬がいるだけで森の雰囲気がずいぶんと変わりますね。
書いてしまえば単純な作業なのですが、ずっと見ていても飽きません。。。
大きな機械で木材搬出を行うとすれば山を削り林道をつくらなければなりません。
馬なら林道をつくる必要はありません。馬が歩く道が木材を出す為の道になるからです。
そうとはいえ、馬が歩き、材を引きずればその場所は荒れてしまうのでは?
確かにその通りではありますが、荒れるのは材の搬出を行う短い期間だけで、しかも、馬が通った後の道は硬くなっていません。むしろ適度に耕されて柔らかくなっているようです。
耕された畑に野菜がよく育つように、適度にかく乱された馬の道には新しい植物が育ちやすいのではないでしょうか?
馬搬を行った後の下層植生の状況はチェックしていきたいと思います。
(黒姫事務局 大澤)
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まだ根雪にはなりませんが、昨日の晩は雪が降り森は白く化粧しました。
雪が積もってしまうと森での作業が出来なくなります。
そんな時期ももうすぐ迎えるのですが、、
その前にやっておきたい作業がキノコの駒うちです。
寒くなったこの時期にするのが良いのだそうです。
穴をあけて、駒(キノコの菌糸のたね)をはめて、適度に打込む。
椎茸とナメコの駒を打ち込みました。
こんなキノコが出てくるのは2年後。
2年後が楽しみです。
アファンの森での木材利用法の一つです。
(黒姫事務局 大澤)
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遅くなってしまいましたが、馬搬イベント当日の様子をご紹介します。
11月7日(水)
アファンセンターとアファンの森に隣接する国有林にて『馬搬技術の伝承研修』inアファンが実施されました。
遠野馬搬振興会から岩間敬さん、伊勢崎克彦さん、
80エンタープライズから八丸健さん、由紀子さんご夫妻、
そしてそして、、、主役の馬。
大型馬2頭と小型馬のポニー1頭です。
名前は、黒毛の「サムライキング」、栗毛は「ダイちゃん」、ポニーは「エリザベス」愛称「リズ」。
大きな2頭は木材を引っ張る、体重1トン近い大きな馬です。リズは癒し系です♪
このようなメンバーで研修は行われました。
午前中はアファンセンターで馬搬について概要研修が行われました。
ニコルの話から始まり、岩間さんの日本の馬搬の現状や遠野馬搬振興会でされている活動について、そして、八丸由紀子さんからは人と馬との付き合い方について講義が行われました。
現在、実際に馬搬をされている方は日本に僅かに5人との事。
そして、みなさん高齢になられていて、このまま何もしなければ馬搬の技術は途絶えてしまう。そのような状況でした。
でも、今であればまだ技術を学ぶことが出来る。
そうして岩間さんや、伊勢崎さんは馬搬の技術を絶やさないために活動されています。
本日、11月7日(水)、社会貢献の森を提携した国有林内で馬搬イベントが実施されました。
馬搬の伝統的な技術を学ぶため「遠野馬搬振興会」の協力を得て、アファンの森と隣接する国有林で馬搬技術の研修会が実施され、林業関係者をはじめ多くの方が研修に参加されました。
馬で材を搬出する大きな魅力は、林道の整備も必要なく、搬出の重機も不要、つまり馬自体が林道であり搬機である事です。環境に負荷も少なく、急峻な日本の森でも実施できます。
午前中は講演とし、午後からは現場での実演を参加者の皆様にご覧になっていただきました。
詳細につきましては改めてブログにアップしたいと思います。
(黒姫事務局 大澤)
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北信森林管理署とアファンの森財団とで、今年3月に社会貢献の森協定を結んだ国有林「森林・林業再生モデル林」の、一部の間伐を始めました。
この場所は、昭和45年に植栽された42歳の杉林です。
過去に除伐が2回行なわれただけで、間伐は今回が始めて。
10月31日と1日の2日間、財団のオフィシャルスポンサーとしてご支援いただいている「ポロ・ビーシーエス株式会社」の代表取締役の高井氏自らが、同社林業部門の方々3名を引き連れ、竹内京大名誉教授も同行してお手伝いに来てくれました。
普段は吉野杉で有名な、奈良県の吉野町で山の手入をしている筋金入りの林業家達です。
この土日は、アファンではすっかりお馴染み「のへら隊」の皆さんが森の作業を手伝いに来てくださいました。
森のこの時期の作業はもっぱら下草刈りです。
植樹した木よりも高く草が伸びてしまうために、草刈りをしないと木に光が当たらず枯れてしまいます。
そうならないためにも、ある程度草丈が長くなった段階で刈らなければならないわけです。
下の左の写真は草を刈る前の状況です。実はここには昨年植樹されてたブナの木があるのです。
分かりますか?周りの草を刈るとブナの木が出てきました。このように木が見えるように周りの草を刈ってあげる作業を坪刈りと言います。
この坪刈りを行う事で刈り払い機での作業が格段に楽になるのです。
なんせ、草が生い茂ると植樹した木も分からないような場所です。そんな状態で刈り払い機を回していたら、誤って植樹した木まで切ってしまいます。
6月9日、フェリシモの会員の方々に手伝っていただき植樹が行われました。
天候が危ぶまれていましたが、晴れ間も見える天気になりました。
植樹エリアはトラストの取得地、通称、南エリアです。
藪刈りを行ったこの南エリアにブナの木を植えていただきました。
松木の手ほどきを受けた後、早速、1人1つスコップを持って作業に取り掛かって貰いました。
ただ穴を掘るのも根や石が邪魔をして、意外と大変な作業です。地道に石をどけ、根を切りながら穴を掘って、1本1本丁寧にブナの稚樹を植えて行きます。
終わりの間際には雨が降り出し、一時、木の下で雨宿り。
中断もありましたが、時間が許す限り多くのブナを植えていただきました。
アファンの森では森林整備を続けてきた結果、たくさんの森の住人たちが戻ってきました。
それは、フクロウやクマの哺乳類であったり、トンボのような昆虫であったり、そして絶滅の恐れがある貴重な植物も。
しかし、その一方で招かれざる者も入りこんでいます。
それは、、、
外来生物。
最近よく聞く事が多いと思います。
今、アファンの森でも問題になっています。
特に困っているのがこちら↓
アップが遅くなってしまいましたがゴールデンウィーク(GW)の様子を紹介します。
前日まで蕾だった桜が咲き始めたGWの前半4月28日と29日の2日間、日本アムウェイ(合)の会員(ディストリビューター)の皆さんに植樹を手伝っていただきました。
ディストリビューターの皆さんには毎年お手伝いをしていただいています。
昨年までは散策道にウッドチップを敷く作業をお手伝いしていただきましたが、今年は、新たにトラストで取得したエリアに植樹です。
昨年の様子はこちらから確認できます。
今回の植樹は、今後どんな森にしていくかを決める意味で大事な段階です。
植えていただいたのはブナ、ミズナラ、トチ。
植える場所に適した樹種を選択して植えて行きます。
このエリアには600本を植樹します。ノルマは1人10本!多いのか?少ないのか?
たくさんの木を植えてもらう事が目的ではありません。
大事なのは、植えた木が100年先でも生きているようにと大事に植えること。
植えた木が枯れてしまっては何の意味もありません。
そのためには、やり方も大事。
まずは、アファンの森を長年整備し続けてきた「森の番人松木」の手ほどきを受けていただきました。
まずは、植える場所の周辺をきれいに。
これはとても大事。
植える時、掘った穴に枯葉が入ってしまうと、根の周りが乾燥してしまい木が枯れてしまうのです。
これでもかと言うくらいきれいに枯葉などをどけてあげる事が木を枯らさない第一歩です。